「遠く」を含む小説

　ここと言うには遠くて、あちらと呼ぶには近い。そんな日常の傍らにある、触れるか触れないかの竒しい話。 　僕が、私が、俺が、あたしが語る不思議で奇妙で素敵な話。 　話数は多めですが…

地球という惑星のはるか遠く。 人間がまだ発見していない惑星。 人間に限りなく近いものが生きてる。 しかし人間ではない。 もちろん動物でもない。 そんな、彼らの日常。

　時は流れ、ＳＯＳ団のことを誰も覚えていないとある近未来、かつての団の記録が発見される。それを読んだ北高最後の文芸部長はまもなく取り壊しとなる校舎に向かった。そこである人物と遭遇…

　心霊学と工学を応用した兵器が、人の肉体だけでなく魂をも攻撃するようになった時代。 　第四次霊魂戦争の末期、僕は激しい戦火を逃れ、生まれ育った都市を捨てて祖父の住む田舎町オッドヤ…

空を舞台にした、そう遠くない未来の、ある一人の少年兵の物語。彼の名前はザック・ハフマン。歳は16。ある日、いつものように基地の上空を巡回偵察していた時だった…

幼馴染だった7個上のちぃちゃんと、高校生になった僕。 その距離は、あの頃よりも少し遠くて。

記録的な暖冬だとか、巷を騒がせてる化け物騒動だとか、どっかとどっかの国の戦争が激化してきているだとか……色んなモノがこの世界を賑わせちゃいるけれど、正直俺には何の関係も…

　十三年間、一途に桜ヶ丘玲李《さくらがおかれいり》を想い続けていた時任秤《ときとうはかり》はストーカーだった。幼稚園の頃から玲李と結婚する未来を思い描き、遠くから見守っていたのだ…

少女は18才になった年の満月の夜に家を出て行く話。 28.4.9 深夜の真剣文字書き60分一本勝負 お題 はばたく

　魔法？　ファンタジー小説にそんなものありませんよ。 　泥塗れのド直球ドシリアスのハーフボイルドファンタジー！ 　文明が一度崩壊した世界で、人類は壁を築いて生存圏を確保した。自…

天界。魔界。地界。 この世界は三つの異なる世界が繋がりあって存在していた。 しかし、遥か昔。遠くなるほどの過去に起こった戦争《ラグナロク》によってこの世界は地界《グラウンド》が…

運命は決められている。 主人公、思井草太は気がついたとき見知らぬ部屋にいた。古い床、古書の香り。どこまで突き抜けているのか、わからないほど遠く、暗い天井。 その部屋に、埋もれるよ…

小浜に水揚げされた鯖を一塩にし、京まで運んだことから、これらの道を鯖街道と呼ぶようになった。「京は遠くても十八里（70キロ）」と云われ、行商人たちが鯖を背負い、夜明け前に小浜を出…

あぁ、暇で暇でたまらない。 そう最初に言い出したのは【炎の女神】フレアだった。 世界創生をはじめ、人類や亜人、魔族を導いた神々は一通りの仕事を終えて長い休暇を取っていた。 しかし…

　小さい頃からの憧れだった高校生になった「私」は入学式の日に運命の人と巡り逢う。その相手は「王子様」と呼ばれている、生徒会長の女の子。奥手な「私」にできることは遠くから眺めるだけ…

ある冬の夜、夏之と明里は“秘密の通路”を通して出会う。 片や社会人、片や大学生。 大人同士の恋には遠く、けれど子どものように純粋なだけの恋はできなくて。 名前も知らないお隣さん…

　＞いままで覚えた全部　でたらめだったら面白い　そんな気持ち分かるでしょう 　答えはきっと奥の方　心のずっと奥の方♬ 　（情熱の薔薇／ＴＨＥ　ＢＬＵＥＨＥＡＲＴＳ、より） 　ど…

毒を視、毒を嗅ぎ、毒を解し、毒が効かない身体を持つ姫が主人公の物語。 リシュは十歳のとき、母と共に王宮を追放された。 遠く離れた西の辺境で暮らし始めて八年。 最愛の…

おまえのママは人魚姫で 陸に可憐でちいさな娘を残し 海に還って行ったんだよ、と。 –––それは、あたしが眠ってしまう迄、 夜ごとパパが聴かせてくれた物語。 ▼title／Shk…