部屋の外
破死竜
部屋の外
私は、家にいるとき、夜の間はカーテンを閉めドアには鍵をかけている。だから、部屋の外から入ってくるのは、音だけなのである。
その音を、私の知らないモノが鳴らしていたとしたら?
聞いたことの無い音が突然鳴ったとしたら?
それは、そのことは、”部屋の外が異世界になっている”、ということにはならないだろうか。
そして、私は、そうなることを望んでいるのだろうか? 無論、なって欲しくない異世界はあるだろうが、今私がいるこの世界でなくなってしまう、ということ自体に、不満をあるいは不安を感じるだろうか?
そう、私はどこかで期待している。この現状への不満と欲求が、私を、私の部屋を、どこか違う世界に繋げてくれるのではないか、と。
終わり
部屋の外 破死竜 @hashiryu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
エッセイ、他/破死竜
★3 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
串を抜くように/破死竜
★1 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます