「#空」を含む小説

職場と家族を失い、佐々良ひさめは旅に出る。浜辺で出会った老齢の男にもらった飴を舐めて眠ると、ゲームの導入のような夢へ。そこで得たスキルや特殊能力を起きた後に使ってみると、〈透明化…

心優しい弟だったはずのあいつが、まさか──。 俺は、自分の眼を疑った。

私の姉、アマちゃんは一応魔法少女。空飛ぶ座布団に乗り、今日も武装ドローンをビルの間で撃ち落とす。願いは、失った幼馴染を取り戻すこと。わたしが許可したくらいの魔法しか使えない縛りだ…

　両脚が旋回する――鮮やかな跳躍／反転／ねじれ／渦＝靴底を叩きつけた先の、地面に大きくあいたクレーターのひどくロマンチックなまろやかさ。そのまま、戦闘ヘリの頭上高く投げ出されるよ…

そこにはいつと変わらぬ月と星、汲み尽くせはしない夜の暗さと深みがあった。彼女と同じ名を持つ夜が。

空の塔本編の主人公、博士の友人「ロイ」の物語。 本編で描かれる事のなかった地球外の物語。 全てが崩れ行く直前の物語。 失う前の物語。

空に浮かぶように存在する七つの巨大な島。環境の変化かあるいは生存競争か、地上から逃げ出した人類は空という領域で生を繋ぐ。 手に入れた一時の安寧。しかし人にとっては長すぎたその年月…

※女装展開のない本作も同時更新中。女装展開が苦手な方は【リメイク版】を読んでいただきたいです。　 ＊＊＊＊ 　ダンジョンが出現して10年。 　ダンジョンを探索する『冒険者』…

思い出の橋の上、僕は思う。 (もう、辞めにしよう。) ――――暁の空を見つめながら。

「やっぱりカースト最上位は辛いぜ……」 　おれはそんなことを呟いた。いやまったく、モテる男は辛いね。 　成績優秀、運動神経抜群、女子からはめちゃモテ、教員からも好かれるこのお…

死の円弧を空に描き、二機が舞う。 心に抱くは恋人との思い出。 必ず帰る、青年はそう誓った。

同じ大学に通う同級生の穂高と美月。 その名の通り、山をこよなく愛する穂高は登山家でもあった。 つき合うことになった二人は夏山登山をきっかけに急接近。 季節は移り変わり、大学を卒業…

誰にでも、一度だけ、おとずれる、カレンダーにない日。その日が空美にもやってきた。空美はどんなカレンダーにない日を過ごすのか。また、カレンダーにない日とは、どんな日なのか。青春SF…

かつて人々から《ＡＮＵ‐９１９１９４７》と呼ばれ祈りと崇敬を集めていた女神は、あるとき傍らに燃える蝋燭の火の衰えに気づいた。さもあろう、彼女がか細く憐れな人類を母なる船としてこの…

クルトはブレシア帝国の一市民として配達屋をやっていた。 ある時、富豪から大きな紅玉を遠くへ届ける依頼を受けた。 遠隔地までの依頼なので気が引けるのだが、富豪からは彼にどうしてもと…

空を歩ける飛び降り癖のある男子と、金髪でスカートの短い実は優しいギャルが屋上で遭遇した。 5分で読める短編。通勤通学の余った時間にどうぞ。

　みそらは盈子（えいこ）をふたご座流星群の観測に誘った。寒い夜空の下、二人で寝転んで空を見上げる。しかし流星はぜんぜん流れない。降るような流星雨を想像していたらしい盈子は、眠そう…

　親の再婚で義理の姉弟となった、桜と涼。 　義姉のことが好きな涼は、姉弟として接するのか、告白するべきなのか思い悩む。 　そして、桜からもらった誕生日プレゼントである、四つ葉のク…