「ふと」を含む小説

「この中に素敵な花が隠れているの。歩夢、探してみてよ。」まだ元気だった紫音はそういって、紫の野花たちを指さした。まだ中学だった歩夢は何も分からず、結局何も分からないままその日は終…

【新年初投稿小説】 昨年は私の小説がコミカライズ化するなど嬉しい年でした。今年も面白い小説を書いていくので、よろしくお願い致します！ (他の連載小説もよろしくです！) ◇◆◇◆…

最近、妙に常連さんからの視線を感じる。 違和感を覚えたのが三週間前、確信へと昇華したのは二週間前。ふと気づけば彼女が俺をじっと見つめている。けれど、俺が振り返れば今度は爆速で顔を…

　変わる世界、忘れてしまった古い思い出、きれいなものたち―― 　――たぶん、わたしたちは昔ほどきれいじゃない。 　子供の頃にあった、純粋さとか、希望とか、単純さ、そんなものはい…

ふと、思ったことだから、他愛ないこと

偶然出会い、ふと何気なく互いの秘密を明かし合うふたり。 片や徳川14代将軍に内定したばかりの、家茂。片や、21世紀初頭から幕末にタイムスリップしたばかりの、女子大生ライカ。 家茂…

父親の虐待に悩まされる秋本光は、学校でふと『悪食神社』の噂を聞く。 帰りに何となく、噂の神社の行き方をやってみると、ロウソクだらけの神社に辿り着く。 だがそこは、若い神主が一人い…

クリスマスの夜、大学からの帰路、拓士はふと駅前デッキに足を運ぶ。クリスマスは独りでいる方が安心する――そう言い残して去った友人を思い出す中、流れてきた懐かしいギターのメロディに、…

神宮外苑を包む、細くて柔らかな雨は、若き女性の心にふと入り込んだ、ある人への思いを優しく包みながら、少しの勇気を与えてくれていた。

包丁を構えた通り魔、その標的であろう女子学生、それを見てるだけの僕。 もちろん僕にはこの状況をどうにかできるような能力は持っていないんだけれども——ふと気づけば、自分以外のすべて…

ある冬の日、私は道に落ちていた犬のうんこを踏んでしまった。 そんな経験は随分久しぶりで、夜空に浮かぶオリオン座を見上げながら、私はふと、思い出の中にあるかつての時分を思い返すのだ…

中学くらいの時にふと思いついて実話をベースにして書いたもの　親しい友人に見せたら珍しくほめてくれたのでうれしかったのを思い出しました。

先の大戦で祖父母が若くして他界しました。子供の頃は「戦争って大変だなぁ」と 深く考えた事はなかったのですが、平成24年、私自身が祖父母の年齢を越えて、 ふと疑問に思いました。 『…

寝る前にふと思い出してしまう作品を

とある小さな街の小さなピザ屋。 ふと感じた小さな違和感。

ふと気がつくと知らないところにいて、近くにあった駅の名前は「きさらぎ駅」。 この駅のある「きさらぎ町」という不思議な場所では、繰り返すたびに何か大事なものが失くなっていく。自分が…

これは自分がこの後の展開を考えるのではなくて、読者さんそれぞれにこの後のストーリーを考えてもらいたく書いたプロローグ的な物です。 ぜひ読んでください。

ふと思いついた漫才のネタを書いてみた。

甘くぎこちない初夜は、たった一つのセリフで一変する ある時作者がふと思った一発ネタを基にした一話完結の短編ラブコメです