「現代ドラマ（純文学？）」を含む小説

クラスメイトの野田くんにずっと片思いしてるわたしの日常は動き出した黒猫人形と共に崩れ落ちた。 狂気と無意味、そして愛を巡る物語。

己の胸に手を当ててみた。胸の中心が錐で刺されたようだ。 小さな穴がゆっくりと、しかし暴力的なまでの荒々しさで虚を広げていく。 喪失感が押し寄せてくるのを止められない。彼女が死んだ…

傍観者だった僕に、君をたすける資格があるかわからないけれど。

非常にさくっと読める短編です。

思春期を迎え、アイデンティティの確立とかなんやらで、改めて自分と父の関係を見直す娘。 父は、寡黙で愛情らしい愛情を表現するのが下手な男のようだった。 果たして自分は愛されているの…

主人と居酒屋を営むチヨは真夜中に目が覚める。不安な覚醒で連想されるのは、遠い昔に聞いた祖母の昔話。やがて、階下に物音がして―— ※去年の坊ちゃん文学賞に応募した落選作を、リライ…

結婚を約束していた君はもういない…… はずだが、キミは横で微笑むんだね。 一度、黒く塗り替えられた俺の日常はキミのお陰で色を取り戻し始めた。 いなくなった君を追いかける訳ではな…

男は女に呼び出され、放課後の教室へ向かう。 そこで突如として女に投げかけられる妙な質問から、案の定男は妙な展開へ巻き込まれていく……

精神的に疲れてしまった医師は自分を少しずつ変えてくれる出会いをする。

あなたは心理セラピストである。そして今一人の青年を目の前にしている。 彼の名前はクレイトン・ポーリー。ボストン大学に通う22歳の学生だが、その若さの割には端麗に仕立て上げられたダ…

現代にはびこる薄死概念にとらわれたある意味普通な異常者と自殺をたくらむ異常者に対して好奇心で近寄る男の問答において生じる異質な倫理観とは…

年末年始。 十年ぶりに父方の実家に帰省した高三の樹（いつき）。 山を超え、丘を登り、たどり着いた祖母の家はどこか懐かしい日本家屋であった。 赤ん坊であったいとこ。記憶にないいとこ…

僕も何が伝えたいのかわからないので、特に紹介する事もありません。 あ、SSなので５分で読めます。

それでも私は小説を書き続けるのかもしれない

書く練習として書いている短編集の中から、出来の悪くないものを単体として出そうと思いました。 虚無感がうまく伝わると嬉しいです。

「なんで、『春は』なの？」 「そのままさ」 2分弱で読めます。 いろいろな解釈が出来るように作りました、

楽しいはずの遠足が　　小学男児同級生を殺害か―― 同級生を殺してしまった少年は、自分の罪も自覚できないまま社会に翻弄され続ける。 世間から非難され、メディアに袋叩きにされ、しか…

昨日死んだ隣のクラスの女子生徒から、俺のもとに手紙が届いた。 ［2015/05/15公開作　再掲］

酷い恋愛の話です。読者の心をえぐろうと思って書きました。