「文学 音楽」を含む小説

——君は行ってしまったけど、もう昨日の事でくよくよしない。普通の世界というものがあるならなんとかそれを見つけ出すんだ。その過程で僕は生き延びる術を見つけるのだろう—— 磯村恭…

【ホラー日間１位】【ホラー週間２位】 テロリストの僕はリュックに爆弾を詰めて夜行バスに乗る。他の乗客に自分が誰だかバレてはいけない。だから僕は音楽と文学が好きな好青年の振りをし…

辞められたらとっくに辞めてるよ

　今、ぼくとミドリはレコード・プレイヤーの隣に座っている。音楽は掛かっていない。我が家にあるレコードはたった一枚だけで、ミドリはその曲が嫌いだったからだ。レコード・プレイヤーは退…

〝血縁なんてものは……箱なのだよ〟 そう言いきったセンセイは ときおり沈んだ瞳を輝かせて わたしを甘くさせた 魑魅を、わたしを、殺してくれた

浅ましい傲慢さと、救いようのない凡庸、そして何も解決しない音楽の才能の物語。

あのときも、甘い乳の雫をぽとりと落としましたような、美しい梔子が咲いていました。 舞台は、くちなしの香りが仄かに漂う北国の古い邸。 現在の家主であるミーシャのもとで暮らす…

　実在した盲目の音楽家、阿炳をテーマとした短編の2作目です。今回は琵琶曲「昭君出塞」、二胡曲「寒春風曲」に題をとりました。

20代の恋の悩みや生活での些細な瞬間。

アメリカ南部。虐待されて育ったサラは、音楽教師に才能を見出されてボストンの大学へ進学した。コンプレックスを抱えた彼女が迎えたルームメイトは、才能あるピアニスト。彼女への憧れは、恋…

The Smithsに憧れる女子高生、雨宮純。宅録で一人曲を作っていた彼女は、ある日写真家志望の少年、芹澤千春と出会う。 その年、ふたりは結託して初めてのEPを作ることを決めた。

　平成生まれの僕の好きなアーティストは、バンプオブチキン、アジアンカンフージェネレーション、ラッドウィンプス、レミオロメン、サンボマスター他ってとこ。これは僕が浅はかな音楽好きで…

100PV御礼。 クラスの友人とライヴハウスに行ってから、カナイの世界は少しずつ変わった。 ただその友人には一緒に暮らしている正体不明の彼女が居た。 彼等は三人で夏までの季節を過…

図書館で非正規職員として働く森島薫は、ガールフレンドの吉丘郁と同棲し始めて二年あまりになる。二人は趣味や性格がまったく合わないけど、磁石とSとNがそうであるようにくっついたり離れ…

室生犀星の犀星初期三作のひとつ、「性に目覚める頃」をもとに、舞台を現代、登場する少年犀星とその友人・表を17歳のバンドマンに置き換えた青春譚です。犀星作品の普遍的な魅力を強調して…

気鋭の音楽家・池永眞彦は、自身のチェロリサイタルで佐伯と名乗る美しい男と出会う。 次第に親しくなり家に招かれた眞彦は、不思議な魅力をたたえた彼のピアノとその奇妙な家族に次第にのめ…

中学生時代に吹奏楽部に所属していた佐野正樹は、出席した同窓会で先輩である澤村春美のことを思い出す。 中学生の頃、春美に恋心を抱いていたが正樹だが、親友が自殺した原因が春美だと思っ…

音楽活動をする星佳の相方が死んでしまった。 ある月夜、星佳の前に死んだはずの彼が現れて……。 短めでさらっと読める戯曲です。 最後は、ほろりと泣けるかも……しれません。

私の作品を読んでくれるすべての読者へ。 そして私作品の最初の読者だった、作曲家の少女へ。 路上シンガーの男がとある少女とであう話。 全二話。 （山川直人『コーヒーもう一杯…

大手自動車メーカー『光画舎自動車株式会社』に勤める青年、朝霧和彦（アサギリ　カズヒコ）は、３流大学を出て辛うじて入社したのはいいのだが、仕事はいつまで経っても平社員である。 お…