「あやかし 人外」を含む小説

「ああ、極上じゃぁ……甘露じゃぁ……今夜は一段と……」 　指にねっとりと絡みついた粘液をでろりと舐め上げる。にちゃにちゃと指を動かすと、細い糸が伸びて指の間を繋いだ。それを弟に…

神か仏か、はたまた鬼か――？　月下に舞うは異形のもの。 歳時に寄せて語りゆく、幽玄なるものたちの物語。 「いつかの日本ぽいどこか」を舞台にした、似非和風ファンタジー掌編集。一話完…

ソコに辿り着けば、どんな願いでもひとつだけ本当になるという。 見知らぬ場所で目覚めた「私」には記憶がなかった。 「ハクロ」という白き者に拾われた私は、四季の狭間を歩き続ける。 …

ときは平安。 敦久は詐欺集団と対峙し、刀を抜いていた。窮地を救うように鈴の音が響いたことをきっかけに、敦久は異世界に誘われる。招かれた家の女主人はとある礼がしたいと話し、欲しい…

生薬屋で働く許仙が助けたのは、白い着物の美少女。そこから二人の恋が始まるが……

犬神憑きの末裔の犬神健が東京のとあるビルの地下で喫茶店のマスターをやっている。 そこには人外の者達がマスターの作るソーマを求めてやってくる。 ソーマとはインド神話に出てくる伝説の…

「こ、こんにちは、瑠璃琥珀堂です。……お届けものをおもちしました」 　不思議な店「瑠璃琥珀堂」に迷いこんだ気弱な少女、結がすることになったアルバイトは、なんと人ではない「化生の…

高校二年生、私は命の残量を知った――――――― 重度の心臓病と診断され、自暴自棄に歩き回っていた深夜、彼女―――幸村凪紗はある教会に足を踏み入れる。そこで出会った口以外の顔無し…

由良の家には蔵がある。何かの這い出す様々な箱、「ここから出して」と呼ばう白い手。けれど決して、外へ出してはいけないよ。望まなくても向き合わざるを得ない過去。 それは崩壊か、解放か…

山奥の古い家で暮らす、人外の青年と、もと人間の少女。 遠野物語なんかに触れつつ、日常を噛み締めるふたりの小さなお話。異種婚譚です。 「ふたごもりの家」の後日談になりますが、これだ…

久し振りに人間界へ来た龍。道端の欅に頼まれて、出会ったのは病気の少女でした。

よくわからない

山寺に住む一人と一羽のほのぼのいちゃいちゃストーリー

聖は、あやかしの声を聞く耳『聞き耳』を持つことを除けば、ごくごく普通の中学生。 都会から逃げるようにやって来た田舎の村で、ある日、聖は悲しげな娘の声を聞く。 それは、今にも消え…

人を死へと誘う役目を負った、死神マリアが紡ぐ今宵の余興劇とは──？

少々暴力的な高校生、戦場大助とロリ人外居候の小守たちが出会う妖怪幽霊有象無象の話。今日はどんなモノに出遭うのか―― 基本的に一話につき一体の妖怪を出す予定、出ない場合も多々あり…

　渡来妖怪の襲来により、本来よりも早く強制開国された江戸時代を舞台とする、妖怪時代劇チャンバラバトル！　鎌鼬の雅寿丸（がじゅまる）は、仙狐に化狸、猫又を引き連れ、人に正せぬ浮世の…

麒麟の子供を拾ったら、人外さんが見える様になっちゃいました。

狐娘ほか多数のあやかしでおくる、摩天楼を駆ける和風奇譚！ 世界中が高度に成長し、人々が科学を信奉していたのも過去の時代。 あやかしが跳梁跋扈し、魔物が人を襲う現代。 従来の機…

　16歳の主人公白石　雪が、ある日巻物を見つけて開くと、そこには一匹の蛇が描かれていた。すると突然巻物の中から、十二支のうちの一匹である白夜と名乗る蛇が現れた。十二支達を探さなけ…