歴史・時代・伝奇の小説

今一度、祖父の話をしよう ※祖父の常日頃から話していた武勇伝的な何かから着想を得て書きました。だいたい本当で、ちょっとしたところは嘘です。

伝令兵フェイディビデスは茫然としていた。 指揮官が一刻も早く、この勝利を我が都市に伝えろと言うのだ。 全力で戦い、補給もできていない身で走ればどうなるのか、全員が理解していた。 …

少年時代、国費留学生になって唐に行くことになった新羅人・崔致遠。才気あふれる彼の人生は果たして幸福だったのでしょうか。

<KAC2021参加作 お題:走る> 小説が書けなくなった僕は、散歩中に見知らぬ森へ迷いこむ。 そこで出会ったのは僕が敬愛する"彼"だった。 カテエラだったらすみません…。

　天正11年、４月。羽柴秀吉の小姓・加藤清正は挙兵した織田信孝が籠もる岐阜城を目指していたが、大垣で足止めを食らっていた。 　妻を娶り、子どもの頃からの友が手弁当で仕えてくれてい…

日の本一の飛脚に、かけっこ勝負を挑む怪しい男が現れた。 男は怪しい術を用いて飛脚から勝ちを奪っていくが…… KAC20212参加作品

明治の頃もあった体育の時間。 でも、今とはちょっと違います。 『明治東京妖怪奇譚』 https://kakuyomu.jp/works/16816452218826976297 …

「春疾風」＝はるはやて・春の烈風のこと。春嵐。 昔々の、何処かの話。とある寒村に暮らす、貧乏百姓の家に生まれた娘、マツリ。 祝言を近日中に控え、山菜摘みに山にひとり出かけた日、…

赤く燃える、灰色の大地 緋色の牡丹と紺色のきみ 走る僕と離れゆくあの子 生き延びるために、走れ 【KAC2021】2回目　「走る」

　国家占い師である胡晶鈴は、この中華・曹王朝の王となる曹隆明と結ばれる。子を宿した晶鈴は占術の能力を失い都を去ることになった。 　国境付近の町で異民族の若い陶工夫婦と知り合う。同…

紀元前1500年から1600年間をかけて書かれたと言われている聖書の、執筆に関わった人々のことを物語にしてみました。松原聖書教会の月報に連載させていただいているシリーズです。

側室に入る前に旅に出た娘が道中で出会った青年に心を寄せます。後日、予想外の形で二人は再会します。

声劇台本：三国志演義・街亭の戦い～泣いて馬謖を斬る～ 作者：霧夜シオン 所要時間：約７０分 必要演者数：１２人（９：０：３） 　　　　　　　　　（９：１：２） 　　　　　　…

時は大正時代。山奥の小さな村で「幸せ」に暮らす不細工な少女、咲子は、ある日夫に騙され、殺人の容疑をかけられてしまう。そんな彼女を助けたのは女装した1人の美しい男性、いわゆる「オカ…

明治維新以降、近代国家を目指し、中央集権化が進む日本にあって、武術界もまた統合の動きを見せていた。 明治28年、諸流派を束ねる組織として発足した大日本奨武会は以後拡大を続け、設立…

あやかし×中華風ファンタジー 主人公の少女『李珠』と、姉の『李麗』はお祭りで神隠しにあいはぐれてしまう。 李珠は姉を探すため、あやかしが闊歩する異世界をさまようことに。 どうに…

150年前くらいの家の様子。 明治の家や家族の感覚は、今とどう違うか、ご覧ください。

月が大きく山を照らす