概要
褐色記憶喪失少女が『必然的な理由』により何度も記憶を失うディストピア
メノンと言う名前の黒髪ショートカット褐色記憶喪失少女が、
統一国家と言う、歴史上最大の超大国で迷子になっていました。
その国はとても豊かで労働はロボットに任せて国民は全員ニートみたいなもん。
一方メノンは貧しい国の出身だったので、発展した統一国家を興味津々で社会見学しました。
旅の途中でなぜか持っていたスマホが震えだし、不思議な映像を映し出す。
その映像は殺人の依頼だった。殺人を完遂すると記憶を返してくれるらしい。
他にもメノンと同様の記憶喪失者が複数いて、記憶を取り戻せるのはその中の一人だけ。
成し遂げるものは一体誰か?
※勘のいい人なら、このあらすじの時点で『なぜメノンが記憶喪失なのか』わかります。
メノンは事あるごとに自分の夢を思い出そうとする。
しかし、その記憶だけはどうしても思
統一国家と言う、歴史上最大の超大国で迷子になっていました。
その国はとても豊かで労働はロボットに任せて国民は全員ニートみたいなもん。
一方メノンは貧しい国の出身だったので、発展した統一国家を興味津々で社会見学しました。
旅の途中でなぜか持っていたスマホが震えだし、不思議な映像を映し出す。
その映像は殺人の依頼だった。殺人を完遂すると記憶を返してくれるらしい。
他にもメノンと同様の記憶喪失者が複数いて、記憶を取り戻せるのはその中の一人だけ。
成し遂げるものは一体誰か?
※勘のいい人なら、このあらすじの時点で『なぜメノンが記憶喪失なのか』わかります。
メノンは事あるごとに自分の夢を思い出そうとする。
しかし、その記憶だけはどうしても思
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!記憶喪失から始まる入れ子構造の物語――終着点はいずこ?
旧ドイツを思わせるディストピア世界、シュタージによく似た組織が出で来る恐ろしい世界観でありながら、どことなくノスタルジーを感じさせるのは癖のない文章のなせる業なのだろう。
そして、記憶喪失の少女メノンが記憶を取り戻すために不条理な目に合うというのはどことなくフランツ・カフカ的であり、ディストピア+不条理とくれば涎を垂らしてページをめくりたくなるビブリオたちも多いことだろう。
何が真実か分からない物語の中盤、話しが大きく転換したところで続きを待つ結果となるが、またしても読者は作者の掌で良いように煙に巻かれてしまうのだろうと思う。
それを心地よく思いつつ、物語の結末を見守ろうと思う。