君がいた春を辿る

幼なじみの冬樹と千夏。冬樹の親友の秋人とその妹の遥香。
４人は、進路の壁、恋愛の葛藤、将来の不安、さまざまな悩みを抱えつつも、 揺れ動く思春期を、時に楽しく、時に憂鬱に、やりすごしていた。
口に出した途端にはかなく壊れてしまいそうな、あやういバランスをかろうじて保ちながら。 胸のうちに抱えるそれぞれの本当の気持ち、そして見たくないのに見えてしまう、とある”秘密”を隠して――。

感じやすく傷つきやすい、ダブル三角関係のゆくえは⁉

「自分らしさとはなにか」「自分はどのように生きるべきなのか」
そんな問いに、どこまでも不器用に、どうしようもなくまっすぐに向き合ってしまう彼らの、14歳から20歳までの6年間の軌跡。
青く切ない、ピュアな群像ストーリー！