概要
その一人、青年クラトはある日、少女リーエを救い、彼女と惹かれ合います。
過酷な状況から人生を諦めたクラト。
優しいがどこか危ういリーエ、彼女には恐ろしい秘密があり……。
そしてクラトはリーエのため、巨大ロボットを駆って戦うことになります。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!デストピアと持たざる者と巨大ロボット
序盤は現代日本の負の要素を拡大したようなデストピア社会が描かれる。
「人身道具」と呼ばれる労働者は、今の日本の非正規労働者のようなものか。
格差社会や規制緩和が富裕層にばかり有利に働くなど、日本社会の病巣が物語の背景にある点は山口貴由の漫画『蛮勇引力』を連想した。
ジョージ・オーウェルの『1984』はデストピアものの古典だが、主人公が民衆蜂起を夢想する場面を読むたび「それは無茶だ」と思った。
何も持っていない者が立ちあがっても殺されるだけだから。
しかし本作の主人公クラトには武器がある。
それが巨大ロボットだ。
これこそ(いい意味で)ファンタジーだと思った。
多くの漫画やアニメに登場する…続きを読む - ★★★ Excellent!!!絶望の中、僅かに見える希望
過酷な現在を変えるため過去を変えようとした少女は、「人身道具」として、まるで本物の道具のように使い潰されている主人公と出会う
そして、主人公もまた、過酷な現在を変えるため少女と共に行く──という本作品は、ジョージ・オーウェルの「1984年」のような緻密なディストピア描写が素晴らしい
現在の日本と地続きの、本当に起こり得る地獄のような世界で絶望にまみれて生きてきた主人公だからこそ、その現実に反発して立ち上がる姿に読者は心打たれるのだ
まだまだ物語の序盤、この先二人を待ち受けるものがなんなのか、期待しながら更新を待つことにしよう
※アカウント利用停止措置を受けたため、本レビューは再投稿となります - ★★★ Excellent!!!Step by Stepを踏んでいくディストピアの小道
読みながら感じることは、まずアニメやゲームで視覚化できたらかなりカッコいいな、と感じるほどシーンの描写がいいです。
ディストピア世界、というのは思ったよりすごく描写しにくいです。 下手をすると中二病の罠に陥りやすく、逆に限りなくダークになって読者が疲れてしまいます。
しかし『終末兵装ライドステラ』は、その間の細い小道をじっくりと踏み込んでいく感じです。 非常に落ち着いたテンポで、雰囲気をビルドアップさせる作家の優れた能力が感じられます。
これから進行されるストーリーや、登場する人物、メカニックなど読者を胸躍らせる要素が多くあり、毎日更新を待っています。