2040年のN国では少子高齢化がさらに進み、経済的に負のスパイラルに陥っていた。
主人公クラトは、人身道具と揶揄される非正規低賃金労働者だった。彼らはちょっとしたミスでも解雇されるというギリギリの生活を強いられていた。
ある日、クラトは暴漢に襲われていた少女を助け、行先のない彼女を家に保護するが、彼女・リーエの正体は未来からタイムマシーンに乗ってやって来た未来人だった。
彼女がいた未来は、現在よりもさらにひどくなっており、職を失い気落ちするクラトを助けたい思いが募り、次の仕事で罠にはまったクラトを未来の技術でハッキングし、助ける。
その技術こそがタイムマシーンであり、人型ロボットでもある『ステラ』であった。
リーエは未来を変えるためにこの世界で戦うことを決意し、クラトを危険に晒さないためにいったんは別れを告げるが、クラトはリーエに協力を申し出る。
感想:この物語で描かれるディストピア像が、未来の日本にしか思えず、危機感が募る。負のスパイラルはもう始まっている?!リーエとクラトの2人のこれからの活躍に大いに期待したい。
更新を楽しみにお待ちしております。オススメです🤖
現行最新話まで読了
過酷な現在を変えるため過去を変えようとした少女は、「人身道具」として、まるで本物の道具のように使い潰されている主人公と出会う
そして、主人公もまた、過酷な現在を変えるため少女と共に行く──という本作品は、ジョージ・オーウェルの「1984年」のような緻密なディストピア描写が素晴らしい
現在の日本と地続きの、本当に起こり得る地獄のような世界で絶望にまみれて生きてきた主人公だからこそ、その現実に反発して立ち上がる姿に読者は心打たれるのだ
まだまだ物語の序盤、この先二人を待ち受けるものがなんなのか、期待しながら更新を待つことにしよう