絶望の中、僅かに見える希望

現行最新話まで読了
過酷な現在を変えるため過去を変えようとした少女は、「人身道具」として、まるで本物の道具のように使い潰されている主人公と出会う
そして、主人公もまた、過酷な現在を変えるため少女と共に行く──という本作品は、ジョージ・オーウェルの「1984年」のような緻密なディストピア描写が素晴らしい
現在の日本と地続きの、本当に起こり得る地獄のような世界で絶望にまみれて生きてきた主人公だからこそ、その現実に反発して立ち上がる姿に読者は心打たれるのだ
まだまだ物語の序盤、この先二人を待ち受けるものがなんなのか、期待しながら更新を待つことにしよう

その他のおすすめレビュー

八白 嘘さんの他のおすすめレビュー560