第23話 生まれてすぐに言葉を理解している!

 ここは、地球の関東地方。

 川原知人(かずひと)は大学教授で大学で哲学を研究していて学生に哲学を教えている。年齢は40歳くらいである。

 知人の中の人は、鈴木愛衣(あい)と名前の女性で、他の宇宙の惑星出身の大学生である。

 今回の話は知人が生まれた時の話である。

 

 「第23話 生まれてすぐに言葉を理解している!」

 ここは地球の日本の関東地方。

 川原知良(かずよし)と人見(ひとみ)の子供が生まれたのは1980年の春だった。

 名前は生まれる前に決めた。知人(かずひと)だ。名前は2人の名前から1文字ずつとって決めた。知良の「知」と人見の「人」だ。人をしっかり知る事ができる思いやりのある人になってほしいと思って、決めた。


 知人の生まれた時の体重は3000g、身長は50cmだった。平均的な大きさだった。


 知良は、知人が生まれそうな日は事前に有給休暇をとって休みにしていたので、生まれる瞬間をしっかり見る事ができた。出産に立ち会えて非常に良かった。もう1日出産の日が遅れていたら、生まれる瞬間が見れなかったかもしれなかったので、自分は運が良いなと思った。人見も私が出産に立ち会えた事を非常に喜んでくれた。


 知人は順調にすくすく育った。不思議だった事は、知人があまり泣かない事だった。普通、生まれて半年もしない頃は泣きまくって大変らしいのだが、知人はほとんど泣かなかった。言葉をしゃべる事は、さすがになかったが、こちらが言っている事が、分かっているのではないかと思う時があった。その事について、私は人見とよく話した。


 「知人は、不思議な子だな。全然、泣かないし、こちらのしゃべっている事もほとんど理解しているように感じる」知良は人見に言った。

 「本当ね。でも、まさかそんな訳はないわね。だってまだ0歳なんだもん。そんなに、早く親の言う事をほとんど理解していたら、この子は天才よ。飛び級で大学に入ってノーベル賞とか取りそうね」人見は冗談で言った。

 「でも、冗談抜きで本当にそうなるかもしれない。この子にはその可能性を感じる」知良は本気で言っている。


 知人には生まれて、すぐに絵本の読み聞かせをした。知人は熱心に絵本を見ていた。やはり、私の子だけあって、読書が好きなようだ。


 この年(1980年)にルービックキューブが発売されたので、知人にはそれでよく遊ばせた。もちろん、色を揃える事は0歳児には、できなかったが、つついたりして遊んでいた。


 その頃、ジャンプでDr.スランプの連載が開始され、私もハマりよく読んでいた。鳥山先生の漫画はやはり面白く、ストーリーが面白かった。

 動きのある絵を描いていて、当時、本当に驚かされた。漫画を読んでいるのにアニメを観ているように感じさせられた。ものすごい画力だった。仕事に疲れた時に読むと疲れが取れて、また仕事を頑張ろうと思えたのだった。

(続く)

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