第8話 夢の場所は関東地方のど田舎?

 「今までのあらすじ」

 私の名前は川原知人(かずひと)、男性、大学教授で大学で学生に哲学を教えている。そんな私は夜に同じ夢をよくみる。夢の中では、なぜか私は女性で名前も変わっていて、鈴木愛衣(あい)、工学部航空宇宙工学科の学生である。

 夢の世界は未来の世界っぽい所で科学技術が発達している。

 私は夢の場所でよくいる海の近くの丘の上の場所に行ってみたくなったのだった。 


 「第8話 夢の場所は関東地方のど田舎?」

 私は、夢の中の場所に行きたくて、行く事にした。実際に夢でみた場所に行ける訳ないとは頭では分かっているつもりだげど、似たような場所には行けるんじゃないかと思った。

 地名とか分かれば、スマホで検索して簡単に見つかると思ったけど、夢でみた世界の地名は思い出せなった。

 次に考えたのが場所の特徴をGoogleで検索して見つける方法だ。早速、夢の事をメモしたノートを見て「丘の上」、「海の近く」と検索してみた。すると、千葉県南東部に位置する鴨川市(かもがわし)が出てきた。正直、該当する場所はたくさんあるとは思ったが、検索して1番最初に見つけた場所に運命的なものを感じた。

 私は関東地方に住んでいて、千葉県ならわりとすぐに行けそうだ。私はその場所に行く事にした。


 早速、アクセスを調べてみた。東京駅から2~3時間くらいかかる事が分かった。地図でみたらすぐに行けそうだと思ったけど、アクセスが悪いのか意外と時間がかかるなと思った。でも、これくらいの時間ならすぐに行こうと思った。どれだけ時間がかかろうと私は絶対にその場所に行こうとは思っていたので、正直、移動時間とかどうでも良かった。


 私は電車に乗り千葉県の鴨川市へ行った。駅を降りた。

 「丘どこ?」

 私は駅の周りをぐるりと歩いてみた。

 海は東側200m先にあった。丘はどこだろうか。

 駅の東側に行くと、青い看板に魚が駅の名前を書いた矢印とサーフィンボードみたいなものを持った謎の看板を見つけた。

 「何だ。これ・・・?。魚が5匹歩いている。」

 不思議な看板だなと思ったが、夢の世界では見たことない看板だったのであまり気にしない事にした。

 夢の場所かはよく分からないけど、わりと田舎でのどかな自然が残された場所で、私は好きだなと思った。

 山みたいなのは駅の西側にみえた。

 「あっちの方かな?」

 私は、さっきから「丘」と言っているけど、そもそも「丘」と「山」の違いは何だっけ?と初歩的な日本語の単語について、ふと疑問に思った。

 辞書で調べると、

 「丘はその周囲より高いが、山よりは低くかつ傾斜のゆるやかな地形である。山と丘の区別は明確ではなく、この定義に当てはまる地形であっても「山」あるいは「山岳」と呼ばれる場合もある。」らしい。

 明確に区別はないっぽいから適当に使い分けて使えば良いと思った。

 私は、とりあえず海に行こうか、丘に行こうか悩んだ。私は丘は、わりとどこにでもありそうなので、とりあえず先に海に行く事にしたのだった。

(続く)

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