第22話 他の宇宙の惑星へ出発!
「今までのあらすじ」
今井昭(あきら)はAI(人工知能)の研究をしている人で、鈴木愛衣と結婚している。
この惑星(アース星)は科学技術が発達していて、気温が人間が生活するには難しい程低く、AIに支配されている。愛衣は大統領のZ(SNS)のポスト(つぶやき、ツイート、投稿)に他の惑星への移住の提案をした。すると大統領はその書き込みをみて、他の宇宙の他の惑星への移住のためのテストをする事を発表した。その内容は世界中から何人かを抽選で、送り込むというものだった。愛衣と昭はその抽選に当選したのだった。
「第22話 他の宇宙の惑星へ出発!」
愛衣と昭の出会いは大学だった。愛衣は大学生で、昭は特別講師として、大学生に授業をするというものだった。授業の内容は「AI(人工知能)は社会にどう影響を与えるか」というものだった。
そこで、非常に優秀な学生一人の学生がいる事に気付いた。授業の時に、愛衣はよく質問をしてきて、その質問の内容は的を射ていた。
講師料は多くはなかったが、授業後に大学生と議論したりする事は自分自身の勉強にもなり、新たな発見もあり、充実していた。
私(昭)は、この授業をきっかけに愛衣と連絡を取り合うになり、その後、休日によく一緒に出掛けた。昭と愛衣は美術館によく行った。二人とも専門外の場所だったが、自分達があまりよく知らない事を知る事ができて、知的好奇心が満たされた。美術館に行った後は食事に行き、そこでいろいろ話をした。美術館で見た絵の感想や仕事や大学での勉強の話、最近読んだ本の話、ニュースなどその内容は多岐にわたった。そんな話をしていき、お互いの事がよく知れた。ものの考え方も共通の部分も多く、非常に気の合うと感じた。もちろん、考え方が違う所もあったが二人で一緒にいたいと思い、私は愛衣にプロポーズしたのだった。愛衣は、プロポーズしてくれた事を非常に喜んでくれて、私達は結婚したのだった。
そして時間は少し経ち、私達は他の宇宙の惑星に出発する日になった。私達の住んでいるこの宇宙の惑星には人間が生活できるような惑星は一つもなく、他の宇宙の人間が生活できる惑星に行くという計画だ。私達の祖先は、昔、他の惑星に住んでいたがその惑星は今は消滅してしまった。元の惑星に戻る事はできないのだ。
私(昭)と愛衣は、大統領の用意した宇宙船のような物に乗り込んだ。
この機械は、私達の心(魂)を他の宇宙の惑星の胎児の心の中に送り込むというものだ。私達は生まれ変わったような状態になり、0歳0日の状態からスタートする事になる。ちょっと他の惑星に旅行するとかそんな感じのものではない。そんな挑戦を私がしようと決意したのは、愛衣がその挑戦をしたいという話をきいたからだ。私は、愛衣の挑戦を応援したいと思い、一緒について行こうと考え、私も駄目元で申し込んだら、一緒に当選してしまったというわけだ。せっかく結婚したのに、はなればなれになるのは嫌だ。記憶が消えてしまっても私は愛衣について行きたいと思った。記憶が消えてしまっても、むこうの惑星で会う事ができるかもしれないと、かなりあまい考えもあった。私も愛衣と同じように楽観的なのかもしれない。
そして、私(昭)と愛衣は、遂に他の宇宙の惑星へ向けて出発したのだった。
(続く)
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