第31話

作者「ううっ……しくしく……ずずずず……ずるずる……。」


セロ「おいおい、泣きすぎだ。まず、鼻をかめよ。」


作者「ううっ……ち~~ん(鼻をかむ音)。」


セロ「何、泣いているんだ?」


作者「セロが死んじゃった……。」


セロ「だから…俺が死ぬの分かってて書いてるだろ?」


作者「最初から、セロが死んでマニュが海の見える町まで行くところまで、話が繋がりました。それで、読み返したら……ううっ……。」


セロ「感情移入し過ぎだ。書いてる最中も〝ヤバそう〟だったな。涙目になってたな。」


作者「セロが死ぬところ……人のいるところで書くのは厳しかったです。涙が出ないように我慢……ぐすんっ。」


セロ「そこまでか……?」


作者「マニュの慟哭どうこく部分を書いてると、自然と涙と鼻水が出てきます。」


セロ「今まで作者は、そんなに慟哭するような話を書いたことがなかったからな。」


作者「はい。〝悲しみ〟は書いたことがありますが、それよりもっと深い〝嘆き悲しむ〟といったことは書いたことがないですね。」


セロ「今回は特別か?」


作者「そうですね……。マニュの過去は、涙なくして語れません。」


セロ「ファリスの過去も悲しい話だけど、〝こう〟はならなかったな。」


作者「それは、ファリスとマニュの人物像が違うからかな…。ファリスが慟哭するイメージが、作者の中にはないですね。」


セロ「まぁ、確かに……。」

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