第21話

セロを殺した連中のアジトにて……。


「誰だ、お前!」


アジトの入口にいた男が、ターバンを巻き、マントを羽織った人間に怒鳴る。


シュッ!


マントの人間は、問答無用で見張りの男を切り捨てる。


「何だ何だ!?」


「大変だ~!見張りがやられた!」


「そいつを殺せ~~!」


アジトから次々と男達が出てくる。


シュッ!ザシュッ!


返り血も気にせず、次々と切り捨てていく。


無表情で殺していく、ターバンの人間。


アジトの中に入ると、中にいる人間が剣を構えて迎え撃つ。


「誰だ!こいつ~!」


「くそっ!強い!」


10人、20人……アジトの男達が戦闘不能になっていく。


ターバンの人間は無傷のまま。


「残りは…お前達だけだ。」


ハスキーな声のターバンの人間は、そう言って残った5人の男に剣を突きつける。


「い、一体…何が目的だ!こんなことをして、生きて町を出られると思っているのか!?」


リーダーらしき男が叫ぶ。


「お前達さえ殺せれば、どうなっても構わない。」


静かに言い放つ。


「誰なんだよ!お前は!!」


その言葉に、ターバンを剥ぎ取り投げ捨てる。


ハラリと零れる長い髪…。


「お前!あの女か!?」


「お前達のせいで……セロは死んだ……。」


す~っと涙が零れる。


返り血と混じり、赤い涙が……。


「女が舐めた真似しやがって!殺せ!」


リーダーらしき男の言葉と共に、一斉に斬りかかってくるけれど…。


ザシュッ!


ザシュッ!


ザシュッ!


ザシュッ!


私は4人の首を切り落とす。


「あぁ…セロ………。」


私は呟くと、


ザシュッ!


リーダーらしき男の首を切り落とした。


「セロ………セロ…………うわぁぁぁぁぁ~。」


でも、その場に崩れ落ちてしまい、


「セロ…セロ……………。」


と呟くと、意識を失ってしまった。

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