死にゆく魔王に祝福を

肉体が...ない！？俺は、気づくとただの光る球体、アルマになっていた。
俺はとある攻略サイトの管理人だった。いつも通りの更新作業、いつも通りの仕事仲間といつも通りの帰り道。
”ピロッ！“その帰り道でなったメールの着信音。ふざけた件名のスパムメールだった。
スパムで遊ぶ癖があった俺は、仕事仲間の注意を払ってそのメールに返事をしてしまう。

“はい”

そこからだった。周囲から音が消えた。
人の気配が死んだ。そして、気づくと俺は森にいた。森にいて、浮いていた。ふわふわと浮いていた。
俺は、肉体を持たない幽霊？ウィスプ？いや、アルマとやらになっていた。

魔物を倒して受肉する。
魔物の器を借りて戦う！
何も分からない...！！人々の言葉も、この場所も、俺がどうなっているのかも...だ。
唯一役立つ…続きを読む