概要
生ける都市伝説『シノ君』を巡る、恋と執着と謎解き青春ミステリー
夏休みに入ったばかりの7月後半。塾に通っている日向夏樹(ひなた・なつき)は、今日もつぶらな瞳が可愛らしい頼兼春佳(よりかね・はるか)に話しかけられていた。
「ねえ、ヒナ君。シノ君って、実在すると思う?」
名霧市には、生ける伝説の様なひとがいる。誰でも知ってるそのひとは、シノ君という。
そんなシノ君の大ファンである頼兼さんは、いつも日向に話しかけ、シノ君について語るのだ。
そんな中、塾の講義中に東城冬(とうじょう・とう)先生が珍しく動揺して「あっ」と声を上げる。講義後の話を聞くと、付箋を一枚無くしたらしい。正方形で教材の中に貼ってあり、無くしようがない付箋を、だ。
付箋喪失事件の解決に立候補したのは頼兼さんだった。日向もそれに巻き込まれ、共に付箋喪失の謎を追う——。
小さな謎だと思って
「ねえ、ヒナ君。シノ君って、実在すると思う?」
名霧市には、生ける伝説の様なひとがいる。誰でも知ってるそのひとは、シノ君という。
そんなシノ君の大ファンである頼兼さんは、いつも日向に話しかけ、シノ君について語るのだ。
そんな中、塾の講義中に東城冬(とうじょう・とう)先生が珍しく動揺して「あっ」と声を上げる。講義後の話を聞くと、付箋を一枚無くしたらしい。正方形で教材の中に貼ってあり、無くしようがない付箋を、だ。
付箋喪失事件の解決に立候補したのは頼兼さんだった。日向もそれに巻き込まれ、共に付箋喪失の謎を追う——。
小さな謎だと思って
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