概要
地獄なら、私の庭も同然だ。
西暦2051年、両親と訪れたアフリカ某国で反政府ゲリラに誘拐された少女。兵士として戦わされる過酷な日々の中、覚醒していく彼女の異能。復讐を誓い、戦場を駆け巡る彼女を待つものは……
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!【閲覧警告】地獄のような苦痛から解放されるには『復讐』しか選べない
小説を読んで爽快さや愉快さを感じたい人は絶対に読まないでください(誉め言葉)。
導入から容赦ない地獄が始まります。
裕福な家庭で育った少女は、異国にて家族を殺され、その犯人たちに自分の尊厳も奪われます。ここでストレス耐性のない現代人読者は異世界に転生するかVRMMOの世界へと切り替わってくれと甘えた期待を抱きますが、作者(もしくは現実問題として少年兵の実態)は容赦ないです。
少女は犯人グループである反政府ゲリラの仲間になることを強制され、自分がされたような略奪を民間人に行い公権力と敵対、そして男たちにとって都合の良い存在と成り果てる……。少女に残された生きる意味とは『復讐』のみ。これは読む催…続きを読む - ★★★ Excellent!!!個人的には苦手だけど読みたくなる
僕の認識の中で、これはコーヒーとかに近いかもしれない。いや、ちょっと違うか。物凄く苦いけど栄養豊富、みたいな。パッと出せるのだと、青汁とか? サンマのハラワタとか。はたしてハラワタの栄養価が高いとかそういった事実は知らないのだけれど、感覚的にはそういう感じ。
こういう思想のもとに小説を書いてくれる人がまだ存在するという事実を確認することができてとても嬉しい。こういう思想、というのは世の中には残酷と言われて然るものが存在し、それを忘れるべきではない、及びそれを表現するのにフィクションが貢献できる、といった考え方だ。
残酷な表現というのはなろうにもカクヨムにも溢れているように思うけれど、そ…続きを読む