どの話もなるほどなぁとなったり切なかったりしてすごく面白かったです!特に二話は少女の視線から最後の展開、ラジオについてまで切なく、またその後が気になるお話でした。三話はある程度の展開は予想できたのですが、他の話とのつながり、こちらも最後の展開が切ないけれど納得はできる寓話的なお話で印象に残りました。表現が巧みで、また読みやすかったので全話すぐに読めました。他の話もどれも良いところがあって語りきれないのですが、きこりだけは少し可哀想でした。どうするのが正解だったのか……。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(153文字)
主軸はSF×ホラーですが、編毎にジャンルがプラスされる、読み応えのある短編集です。なんと言っても、オチが秀逸!端的な描写に導かれ、転がるように読み進めた結果、行き着いた先で落とし穴にぶつかり、真っ逆さまに落ちていく。そんな意外性のある〆方が多く、楽しませていただきました。個人的なお勧めは、第2話と第5話です。皆さんにも、是非本作を読んで“ハマる話”を見つけてほしい。そう思える、素敵な作品でした。
多様な未来を予想させるSFホラー短編集。手垢のついたジャンルではありますが、各篇の読み応えはじゅうぶんで、しっかりと楽しませてもらいました。オチがなかなか面白いです。
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