このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(313文字)
水々しくて爽やかな風景が文体から伝ってきました。情景描写が繊細かつとても丁寧で、スラスラと心地良く文字が頭に入ってきました。よくある日常の一時でも、誰かにとっては特別で大切な時間なんだな、と思えるようなストーリーです。読み終わった時には心から清々しい気持ちになれます。大人になった人こそ昔を思い出して読んでほしい、そんな10代の初々しい恋愛模様を描いた短いお話です。
読み切り的な話ですが、話の切り出し方が明確なので物語にすぐ入り込めます。甘酸っぱい、というより、少しほろ苦い物語かと思っていたのですが・・・見事に引き付けた後のラストのおかげでとても清々しい読了後の余韻に浸ることができました。このお話はここで終わりですが、読み手側にこれから始まるであろう物語を想像させるとても見事な作品です。1話完結なので、あっという間だと思います。ちょっと覗いて見ることをお勧めします!
思春期の一瞬を切り取ったような淡い恋愛ものです。その後が気になる、微笑ましい青春の一端。
開かずの踏切で出会う少女に想いを寄せる少年の物語。何でもない日常の中で、一日のうちたった数分の逢瀬。ほのかな想いが瑞々しく、主人公の心の動きについつい入り込んでいってしまいます。完結作ですが、続きが気になる!ステキな作品でした。
読む人が脳内で即座に映画化できそうな、丁寧に描きこまれた情景。それだけに、純粋な心の揺れ動きがしっかりと響いてきます。短編で終わってしまうからこその凄みにあふれる1本。
虽然语言不通,不能领略精髓。但是您作品中的感情打动了我的心!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(106文字)
互いに名前も知らない、知っているのは在籍校だけの「踏切の君」同士の交錯。“この後二人がどうなったかは御想像にお任せします……”な感じがいいです。
作者様の描写力がすごいですね。少しも目を切れませんでした。