概要
戦歴2234年、人型ロボット兵器キャスター、それは魔術師と呼ばれる一部の人しか扱えない兵器であった。
そのパイロットになるためアルバート・デグレアは軍の幼年学校に通っていて卒業まであと少しの時だった。
親友が起こしたキャスター強奪事件。
そして大きく変化する時代に巻き込まれていく。
それぞれの正義がぶつかり合うなかで徐々にその才能を開花させていき次々と大きな戦果を挙げていくが……。
新たな歴史が始まる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!魔術師達はロボットを駆る
物語のジャンルは魔術師が戦闘機ロボットに搭乗し、熾烈な戦いを繰り広げるという、シリアスなSFロボットアクション。
機体や戦略兵器の大半の名称が天使もしくは数多ある神話の神や武器から名を冠していて、かなりカッコいい印象を受けました。魔術師だから兵器名もキャスターというのが秀逸ですね。
読んでいて思ったことなのですが、こうしたジャンルの物語ではわかりにい専門用語などが並んでしまいがちなのですが、とりわけ多いわけでもなく、あったとしても不思議なことにスラスラと頭に入ってきました。
それと戦闘描写の光景も、脳裏でそのシーンを描きにくいということもなく、機体がどのような動きをしているのかかりやす…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「ひくべき時はひく」ことができる、「リアリティ」重視の王道SF物語!
この作品は、私のお気に入りの1つでして「ロボット」ものの「SF」になります。設定もカッコいいのですが、何よりカッコいいのが登場人物。なんというか「バチバチ」した人間関係、戦場で起こる事態に対する「心の揺らぎ」。
そう、昔懐かし「SF」に入っている「王道」のエッセンスがこの作品にはつまっているのです。そして、ないより「勝ち目」がない時は「引く」というストーリーを作れるのが素晴らしいです。
最近の小説は「テンポ」を優先するため、「負ける」とか「撤退する」とうい選択肢がないんですよね。だから、リアリティがないというか、、、しかし、この小説にはそれがあります。昔懐かし「王道」のSFを読みた…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ロボットものはこうでないと!
話タイトルの通りの導入で王道を地で行く堂々の開幕でした。
話の展開が早く導入直後には因縁の相手、何かと絡む「嫌なヤツ」などの位置が自然と埋まっているため、リメイクし練りに練った物語ということが読み手にもヒシヒシと伝わってきています!
節々に漂う主人公の苦悩の道のりがまた応援したくなります。
話的にはいきなりエース!!ではなく、ちょっと目をかけられている程度のスタートというのも導入に相応しい丁寧な展開で安心して読み進めることができます。
様々なしがらみなどを至る所に散りばめながらも初陣を飾ることになるのですが、量産機での出陣は胸に込み上げてくるものが・・・!
初陣だからといってしがらみから解…続きを読む