【壊れて行く家庭】
9月10日の朝まで滞在する予定である。
次の日の朝であった。
それに伴って、食欲不振・立ちくらみ…の症状が生じた。
午後2時過ぎであった。
レントゲン検査で、胃袋に大きな黒点が見つかった…
加えて、脳にも大きな影が見つかった…
詳しい症状がよく分からないので、松山の(国立)四国がんセンターへ行ってください…と医師から言われた。
9月10日の朝9時頃であった。
その後、特急バスに乗っていよてつ松山市駅まで行った。
いよてつ松山市駅に到着した後、新居浜駅行きの特急バスに乗り換えて四国がんセンターへ向かった。
それから25分後に、
9月11日より、
しかし、事前に行った別の検査で新たにガンにリカンしている部分が見つかったと医師から言われた。
このため、胃と脳の精密検査は後回しとなった。
時は、9月20日頃であった。
日本のうんと南の海上で台風24号が発生した。
別名、チャーミータイフーン…
チャーミーは、ベトナム産のバラ科の花…である。
名前はかわいいが、のちにカテゴリー5に相当する凶暴な台風になる…
9月25日の朝9時頃であった。
台風24号の120時間先の進路予測が気象庁から発表された。
朝9時現在、台風24号はまだ日本の南の海上にあった。
この時、中心付近の気圧配置が900ヘクトパスカルを下回り、中心付近の最大風速が60メートルになった。
進路予測には幅があるが、28日頃に沖縄奄美の沖に到達したあと29日に進路を北東よりに変えて西日本へ向かう…
そして、30日の昼前から昼過ぎにかけて九州南部〜四国の太平洋沖を通る…
30日の夕方頃に紀伊半島から東海・甲信地方・首都圏地域へ向けて進行する…
予想進路では、30日の夕方頃に猛烈な勢力で紀伊半島から東日本に接近する…
主に和歌山県南部から東海・関東甲信地方を対象に暴風…沿岸地域に波浪・高潮の特別警報を発令する可能性がある…と気象庁が発表した。
四国地方は、台風本体の雨雲による影響で大雨・大荒れになるが、台風の進路によっては猛烈な雨が長時間に渡ってつづくおそれがある…と気象庁が発表した。
西日本豪雨クラスかそれよりも大規模な豪雨被害が生じる恐れが出た…
どうしよう…
どうすればいいのだ…
人々の不安が一気に高まった。
話は、その翌日のことであった。
がんセンターに入院中の
時は、朝10時くらいであった。
またところ変わって、
大広間には、トメとかおると所長さんと
この中で、
所長さんは、つらい表情で
「ステージ4相当の…スキルス性胃がん…」
「(チンツウな声で)はい…」
「脳しゅようの方は?」
「脳のほうは…さらにくわしい検査を受けてくださいと言われた…けど…それもステージ4相当だと思います。」
「困ったわね…」
「きのう…新たに…大腸がんにリカンしていたことも告げられました。」
「困ったわね…」
「もうしわけございませんでした。」
「
「すみませんけど、もういいでしょうか?」
(ツクツクホーシ、ツクツクホーシ、ツクツクホーシ…)
正午過ぎであった。
この時、気温が一気に40度を超したようだ。
ツクツクホーシの鳴き声が再び響くなど…異常気象におちいった。
台風24号から発した暖かく湿った空気の流入程度がものすごく多かったので、このような異常気象をもたらしたと思う。
大通りの交差点の信号が青になったので、
それから40分後であった。
ところ変わって、図書館の裏側にある公園にて…
その時であった。
「おーとーこ…」
この時、ボロボロに汚れた姿のあつこが公園の身障者用トイレから出てきた。
それを見た
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます