【大雨特別警報発令96時間前】
(ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!ザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザーザー…)
7月2日のことであった。
この日の予報は、雨で夜のはじめから翌日の未明にかけて雷を伴って非常に激しく降る…であった。
午前11時頃に大気の状態がより不安定になったと同時に、地盤の状態がより危険な状態におちいった。
午後3時を過ぎた頃であったが、山よりの地区(浅川の北よりの校区と旧越智郡の陸地部の地域)を中心に雷を伴って1時間に50〜70ミリに相当する非常に激しい雨が降り出した。
この時、
そんな中であった。
大広間のテーブルに、かおると
テーブルの上には、
洗濯物はぐちょ濡れになっていたので、付近にあるコインランドリーで洗い直すことにした。
そんな中であった。
「おくさま!!」
「なんでしょうか…」
「なんで健一郎はここで暮らすようになったのですか!?」
「なんでって…」
「それは健一郎の意思で始めたのですか!?」
「えっ?」
「おくさま!!」
「おくさま!!へら見しないでうちの話を聞いてください!!」
かおるは、ものすごく困った声で
「ごめんなさい…ちょっと…外に干していた洗濯物をお手伝いさんが取り込んでくれたかどうかが気になって…」
「洗濯物はどーでもいいからうちの話を聞いてください!!」
まりかは、ものすごくあつかましい声でかおるに言うた。
「もう一度おたずねしますが、健一郎がここで暮らし始めたのは健一郎の意思で決めたのですか!?…それとも、奥さまが強引にここへ移したのですか!?」
「だから、健ちゃんがここで暮らしたいと言うたからうちは了承したのよ。」
「それでは、奥さまのご家族のみなさまは了承なされたのですか!?」
「しました…ご家族のみなさまも了承してますよ。」
かおるは、
それから20秒後に、
「健一郎の意思でおたくに申し出たと言うことはよく分かりました…健一郎が自立したい気持ちはよく分かりましたが、うちとしては健一郎がおたくで暮らすことは猛反対です!!」
思い切りブチ切れた
それから数秒後に、
「これ、健一郎に渡してください!!」
「このパンフレットは?」
「自衛隊の入隊案内です!!」
「自衛隊…」
「健一郎が自立したいと言うたので、きょう市役所へ行って(入隊の)手続きを取りました。」
「入隊の手続きを取った…」
「試験の日は、もうすぐ決まりますと言うてください。」
「お姉さま、それだったら…」
「うちはおんまく怒っているのよ!!」
「分かってます…ですが…」
「奥さま!!男子の入隊制限は32歳なんですよ!!それまでに入隊させないと健一郎がダメになるのですよ!!」
「おねえさまがおっしゃることはよく分かりますが、健ちゃんと1対1で話し合った方が…」
「話し合いなんかできないわよ!!」
「健一郎がちいちゃい時から今までの間におくさま方の家にお世話になったのはよく分かりますが、少しは
「ジチョウって…」
「辞書ひらいて、【自重】と言う字を調べてください!!」
「おねえさま…」
「なんでしょうか!?」
「少しは落ち着かれた方がよろしいのでは…」
「うちはものすごくあせっているのよ!!…健一郎が自立したいと言うから、うちは知ってる人に頼んで
(ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!ドスーン!!ドザーーーーーーーーーーー!!ドザーーーーーーーーーーーーー!!ドザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!)
夕方5時過ぎであった。
この時、雷を伴って1時間に100ミリ前後の猛烈な雨が降った。
同時に、今治市に土砂災害警戒情報・愛媛県に記録的短時間大雨情報が発表された。
その頃、
非常に激しい雨でぐちょ濡れになった洗濯物が洗い終わるのを待っていた
この時、旧道に沿って流れている浅川の水がまもなくあふれるおそれが出た。
特に、浅川の北より(近見校区より)の地区では水がたくさんあふれていたどころがあった。
同時に、道路の片側に水があふれ出た。
(ゴォー!!)
この時、小さい地鳴りが響いた。
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