【いびつな雷雨】
時は流れて…
7月1日の午前11時頃であった。
この日の予報は、雨時々止むでところにより雷を伴う…であった。
お昼のニュースで、7月2日から数日の間にかけて
雨の降り方は、明け方頃までザーザーと降っていたがこの時間はシトシトとザーザーを繰り返していた。
なお、夜の予報は東予西部で夜遅くに雷を伴って非常に激しく降ると伝えられた。
あの日が刻々と近づいてきたようだ。
話は変わって…
場所は、
この日は、歌手の鈴木雅之さんのサマーディナーショーが開催される日であったので、2階の結婚披露宴場に予約客がたくさん入っていた。
それと並行して、ミニブライダルフェアが開催されていた。
かおるは、健一郎と
かおるは、健一郎と
その結果、挙式披露宴は7月7日に決定した。
ハネムーンは、7月8日の朝いちに関西国際空港から出発するハワイ・ホノルル国際空港行きのアメリカン航空の往復チケットとホノルルの超豪華ホテルの予約を取った。
そのまた上にかおるは、さらに大量の費用をネンシュツした。
費用すべては、健一郎がもと暮らしていた家を売却した分とあつことてつやがちいちゃい時から貯めていたチョチク…全部を使った。
これにより、健一郎がもと暮らしていた家を売却したカネはコカツした。
ところ変わって、エントランスホールにあるカフェテリアにて…
かおると健一郎と
健一郎は、ものすごくつらい声でかおるに言うた。
「あの〜、おばさま。」
「(かおる、過度にやさしい声で言う)どうしたの健ちゃん。」
「(健一郎、ものすごくつらい声で言う)少しはぼくたちの意見を聞いてください…」
「(かおる、困った声で言う)きいてるわよぉ〜」
「あの奥さま〜」
「(かおる、過度にやさしい声で言う)
「ブライダルフェアは、カップルさんが主人公ですよ~…なんで奥さまが一方的に進めるのですか?」
かおるは、過度にやさしい声で
「だから、健ちゃんと
健一郎は、ものすごく困った声でかおるに言うた。
「おばさまがアレコレとセッティングするのはかまいせんが、なんでもと暮らしていた家を
「だから、健ちゃんと
「それに、あつこちゃんとてつやさんが大人になった時に必要なチョチクを全部使うのも…」
かおるは、過度にやさしい声で健一郎に言いながらだまらせた。
「あつことてつやは、
「それはいくらなんでもやりすぎです…」
かおるは、過度にやさしい声で
「やりすぎじゃないわよ…うちは健ちゃんと
かおるは、かちほこった声で健一郎と
その後、かおるはうきうきした様子でカフェテリアから出たあと公衆電話のコーナーへ向かった。
この時であった。
クリーム色のトレンチコート姿で右腕に
「あの〜、すみません…」
「はい?」
「
「えっ?捜査一課?」
「はい。」
えっ…
どう言うこと?
なんでうちがケーサツに呼び止められたの?
かおるは、ものすごくコンワクした表情でつぶやいた。
顔写真は、健一郎の両親・
「あの〜、ものすごく言いにくい話でございますが、
「特別手配…健ちゃんのおとーさんが特別手配…」
健ちゃんのおとーさんが…
ボータイ法にガイトウする容疑で…
全国に特別手配された…
「
「
「
同行していた男性刑事も、怒った声でかおるに言うた。
「
メンモクをつぶされたと言うけど…
うちにどうしてほしいと言うのよ…
かおるは、ものすごくつらい表情でつぶやいたあと
「それじゃあ、女性の方はなんの容疑で特別手配されたのですか?」
同行していた男性刑事は、怒った声でかおるに言うた。
「
「健ちゃんのおかーさんが、県病院のチョウボに大穴をあけた…」
「
「ひゃ、102の容疑で特別手配!!」
健ちゃんがこれから幸せになろうとしている時に…
自分の両親が全国に特別手配された…
どうしよう…
健ちゃんになんて説明すればいいのよ…
「エントランスのカフェテリアにいるおふたりは、
「そうですけど…」
「これから幸せになろうとしている時にざんねんだな〜…気を落とすなよ。」
同行していた男性刑事も、かおるに対して『挙式披露宴予定日は、特別警報が発令されますよ…ゴシュウショウサマ…』と言うたあとその場から立ち去った。
その際に、男性刑事は声をあげて『ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…』と
特別警報が発令されるのでゴシュウショウサマですってどう言うことよ…
あのふたりの刑事は、健ちゃんと
許さない…
かおるは、全身をブルブル震わせながら怒り狂った。
(ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロドスーン!!ドザー!!ドザー!!)
この時、外では雷を伴って1時間に80ミリに相当する猛烈な雨が降っていた。
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