【見つからない…どうしよう…】
時は流れて…
8月3日の朝10時頃であった。
健一郎は、9月末までに新しい
トメから提示された条件をクリアするためにシューカツと住まい探しにホンソウしていた健一郎であった。
しかし、健一郎の身の丈に合う条件はどこにもなかった。
7月はじめ頃に
だが、トメから『はよせえ~』と言われているので健一郎は急がなければならなかった。
健一郎自身の気持ちは、ひどくあせっていたようだ。
その一方で、かおるも市内の
しかし、どの
時は、夕方4時頃であった。
ところ変わって、
大広間には、
この時、帰宅したかおるがものすごくつかれた表情で大広間に入った。
「ただいま。」
「おかえりなさいませ。」
「奥さま、お茶をおいれしましょうか?」
「(ものすごくつらい声で)お茶、いい…」
かおるは、げんなりとした表情で大広間のテーブルにあるイスにこしかけたあと
「
「町内会のあつまりに行ってます。」
「ダンナは?」
「会社にいます…
「そう…わかったわ。」
それから30秒後であった。
かおるは、ものすごくつらい表情で
「
「奥さま。」
「どうしたらいい?」
「どうしたらいいって?」
「健ちゃんに対して過度に愛情をかけたことが原因で、あつことてつやにきらわれた…うちは…始めから育児をする資格なんかなかった…大失敗したワ…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
かおるは、テーブルに顔をふせた状態でくすんくすんと泣いた。
かおるはあつことてつやにわびたいと言うてるが、今ごろコーカイしてどうする…ふざけるな…と言いたいワ(ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ…)
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