【オヤジの夢はその程度かよ!!】
日付けが変わって、4月9日の深夜0時40分頃であった。
家の前にシルバーのキャデラックが停まった。
キャデラックの後ろの席から、ゴルフウェア姿の
つづいて、70後半のゴルフウェア姿の男性一人が降りた。
後ろのトランクに助手席に乗っていた男性が
70後半の男性は、
男性は、
「ああ、
「(ものすごくしんどい声で言う)いえ、いいんですよ…」
ものすごくしんどい表情を浮かべている
それからまた10分後であった。
ところ変わって、家の大広間にて…
大広間には、トメと
ゴルフバッグとボストンバッグを持っている
トメは、
「
「(ものすごくしんどい声で)なんだよぅ〜」
「今の今ごろまで、どこへ行ってたのよ!?」
「(ものすごくしんどい声で)どこって、津田(香川県さぬき市)のゴルフ場だよ…
「作り話をしられん(作り話をしないで)!!」
「作り話じゃないよ!!」
「なにいよんであんたは!!あんたはいつ頃から家族に対してウソをつくようになったのよ!?」
トメがものすごく怒った口調で
「かあさん!!それはどう意味ですか!?オレがウソつきであると言うコンキョはなんなのですか!?」
トメは、ものすごく怒った声で言うた。
「
「言うたよ!!」
「家族のために生きて行くと言うた人が
「かあさん!!オレはドーラクでゴルフに行ったんじゃないんだよ!!会社の人が付き合えと言うたからしかたなく行っただけや!!」
「おかーさんは信用できん!!」
トメと
たまりかねた
「ふたりともおやめください!!なんでおだやかに話し合いができないのですか!?」
トメは、よりし烈な怒りを込めて
「あんたはだーっとりなさい!!うちの問題に口をはさまないでちょうだい!!」
「お願いですからおだやかに話し合ってください!!」
「やとい主にメイレイするなんてナマイキね!!おだやかに話し合える状態じゃないわよ!!」
「かあさんがオレにガーガー言うから話し合いができんのや!!」
「
「ほんならオレにどうしろと言いたいのだ!!『心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い心細い…』…かあさんはなにが心細いのだ!!」
「シクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシク…シクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシク…昭久は、おかーさんの心細い気持ちをなんで解ってくれんのよ…シクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシク…おとーさんが亡くなってから18年の間…おかーさんはずっと心細い想いをしていたのよ…シクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシク…」
たまりかねた
「それだったら、外へ出ればいいじゃないですか!!外へ行けば、奥さまのお仲間がたくさんいらっしゃるのですよ!!」
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!あんたにうちの心細い気持ちなんか分かるわけないわよ!!シクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシクシク…」
トメは、シクシクシクシク泣いてばかりいた。
端で聞いていた
時は、朝7時過ぎのことであった。
家の大広間の食卓に、トメと
イソウロウの
テーブルの上には、
食卓に、ものすごく重苦しい空気がただよっていた。
トメは、ものすごく怒った声でかおるに言うた。
「ちょっとかおるさん!!」
「(めんどい声で)なんですか
「きのう、
「その時は、(馬越町の)イオンでパートをしていました…」
「ウソばかり言われん!!」
「そう言う
「嫁のブンザイでうちに質問するとはどう言うことよ!?」
背広姿の
「やかましいだまれ!!朝から
朝7時40分頃であった。
家の前に、マゼンタのトヨタラウム(ミニバン)が到着した。
ラウムは、近所で暮らしている男の子・
健一郎は、あつこと同じ
高校を卒業したあと、広島の工業大学に進学した。
大学卒業後は、今治新都市内にある船舶関連の製造工場に就職した。
健一郎の両親が共稼ぎであったので、
健一郎は、
話は変わって…
家の前に車が到着してから2分後に、
家の前にいる
しばらくして、背広姿で黒の手提げカバンを持った
移動中の車の中にて…
かおるは、やさしい声で健一郎に言うた。
「けんちゃん、いつも私たち4人の送り迎えをして下さってありがとう。」
「(おだやかな声で)いえ、いいんですよ…ぼくは、ちっちゃい時に
家を出発してから10分後であった。
車は、北日吉町にある
かおるは、やさしい声でてつやに言うた。
「てつや、ガッコーに着いたよ。」
てつやは、ものすごくつらい表情を浮かべていた。
健一郎は、やさしい声でてつやに言うた。
「てつやさん、ガッコーについたよ…」
制服姿のてつやは、イヤイヤ車から降りた。
その後、ラウムは正門前から出発した。
ブチ切れたてつやは、制服についているネクタイをほどいてすてたあと、どこかへ行った。
ふざけるな…
なにがガッコー楽しんでこいだ…
なにが楽しいコーコー生活だ…
またところ変わって、
あつこは、分校に通っていた。
構内に健一郎が運転する車が到着した。
かおるは、あつこにやさしく声をかけた。
「あつこ、着いたよ。」
あつこは、ものうげな表情を浮かべていた。
健一郎は、やさしい声であつこに言うた。
「あつこちゃん、あと1年がんばったらコーコーは終了するんだよ…1年がんばったら、来年は
かおるは、あつこにやさしい声で『あと1年がんばってね。』と言うた。
あつこは、ものうげな表情で車を降りた。
その後、車は構内から出発した。
それから2分後…
あつこは、構内から勝手に出たあと矢田団地へ向かって歩いた。
なにがあと1年がんばったら
アタシは、好き好んで
アタシは、学生証を
それを健一郎くんが勝手にひもづけしたから怒っているのよ…
行きたくもないわ!!
それからまた10分後であった。
ところ変わって、
正面玄関前に、健一郎が運転する車が到着した。
かおるは、つらい声で
「あなた、着いたわよ。」
「(怒った声で)わかった!!」
「あなた、そんなに怒らないでよ〜」
「(怒った声で)やかましい!!だまれ!!」
それからまた数分後であった。
健一郎が運転する車は、旧道(県道今治波方港線)を通って
移動中の車内にて…
かおると健一郎は、楽しくお話をしていた。
「健一郎くんのおとーさんは、来年の春に
「ええ。」
「そろそろ、ご両親に何らかのプレゼントをした方がいいと思うわよ。」
「プレゼント…」
「健一郎くんは、好きなコはいないの?」
「まだ…いません。」
「それじゃあダメよ…ご両親は健一郎くんはいつになったらお嫁さんをもらうのかな…と言うてるのよ…早く安心させてあげないと…」
「分かってますよ…あっ、おばさま、着きましたよ。」
車は、馬越町のイオンの前に到着した。
かおるは、車から降りたあとイオンへ向かって歩いた。
その後、健一郎は今治新都市にある
またところ変わって、
コーコーに行ったはずのあつこは、団地内にある小さな平屋で暮らしている男のもとに行った。
男は、あつこが3年ほど前にハートマーケット(昔から愛媛県で営業していたテレクラ)を通じて知り合った40代のカレであった。
(コンコン…)
あつこは、家のドアをノックした。
(ガチャ…)
家のドアがあいたと同時に、
「あつこ。」
「トモヤ。」
あつこは、トモヤの胸に抱きついて甘えた。
「トモヤ…あつこ…さびしかった…」
「あつこ。」
トモヤとあつこは、抱き合った状態でキスをした。
その後、トモヤとあつこは家の中に入った。
それからまた5時間後であった。
またところ変わって、市民の森の
家出した
そこへ、巡回中の警察官が通りかかった。
「コラ!!なんしよんゾ!!」
警察官の怒号を聞いた
ところ変わって、広場から数百メートル先にある
そこで折り悪く、てつやとぶつかってしまった。
(ドカッ!!)
「オドレ
「ヒィィィィィ…」
「ぶっ殺してやる!!」
「ぎゃあああああああああああああああ!!」
てつやは、刃渡りの鋭いナイフで
この時、
「オイ!!どうした!!」
警察官は、
しかし、
それから2時間後であった。
愛媛県警の捜査員たち100人が現場の
県警は、死亡した
なお、家族親類に
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