【チャーミー接近48時間前】
（グォーーーーーーーーーーッ!!グォーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!）
９月28日昼前頃であった。
台風24号は、猛烈な勢力を維持したまま沖縄本島付近の海上に到達した。
中心付近の気圧配置は、890ヘクトパスカルに低下…
中心付近の最大風速は70メートル…
カテゴリー５…
…の状態で、29〜30日頃に西日本〜東日本の太平洋側へ接近する恐れが出た。
正午過ぎに、気象庁が緊急の記者会見をひらいた。
それによると、30日の午後３時以降に中心が進む地域を対象に大雨・暴風の特別警報…沿岸地域に波浪・高潮の特別警報を発令すると発表した。
最新の予想進路では、30日の夜遅くに中心が伊勢湾付近に到達する…
昭和34年の伊勢湾台風と同じ…またはそれを上回る規模の高潮が東日本の沿岸地域で発生する…
…と防災担当の男性が伝えた。
四国地方は中心から離れているが、台風本体の雨雲がより危険なレベルに達しているので、７月の西日本豪雨と同じ…またはそれを上回る規模の豪雨災害が発生する恐れがあると防災担当の男性が伝えた。
この時、四国地方も大雨の特別警報を発令する可能性があると記者会見で伝えられた。
どうしよう…
どうしたらいいのだ…
生活再建が始まったばかりの時にまた豪雨の被害を受けるなんて…
もうたくさんだ…
時は、午後３時過ぎであった。
宗一郎夫婦は、思い切りブチ切れていた。
健一郎ばかりえこひいきしやがって…
よくもないがしろにしたな…
大広間に、かおると
宗一郎は、よりし烈な怒りを込めながら
「オドレふざけるな!!」
「いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい!!」
「健一郎ばかりをえこひいきしたからやっつけてやる!!」
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
「なんで
「ごめんなさい!!」
かおるは、宗一郎に対し手おだやかに話し合ってよと言うた。
宗一郎の妻は、ものすごく怒った声でかおるに言うた。
「おだやかに話しあいなんかできないわよ!!
かおるは、宗一郎の妻におだやかに話し合ってと言うた。
そしたら…
（ブチッ!!）
「いたーい!!」
宗一郎は、
かおるは、悲痛な声で宗一郎に言うた。
「お願いやめて!!なんでおかーさんの髪の毛をちぎるのよ!!」
宗一郎は、ものすごく怒った声でかおるに言うた。
「だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだ～ーーーーーーーーーーーーまーーーーーれ!!あんたもグルになってオレをないがしろにしたからやっつけてやる!!」
その後、宗一郎はワーワー叫びながら家の外へ飛び出した。
（ガシャーン!!ガシャーン!!）
宗一郎は、わけの分からないことを言いながらキンリンの家に投石をした。
それからまた30分後であった。
キンリンで暴れ回った宗一郎は、逃げる途中でてつやと鉢合わせした。
てつやは、ふところに隠していた拳銃を取り出したあと宗一郎に向けて発砲した。
（ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!）
宗一郎は、てつやが持っていた拳銃で撃たれて亡くなった。
そこへ、宗一郎の妻がやって来た。
「あなた!!あなた!!」
（ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!）
宗一郎の妻も、てつやが持っていた拳銃で撃たれて亡くなった。
さらにその上に、
「やめて!!てつやさんやめて!!」
（ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!）
そして…
（ズドーン!!）
てつや自らも、銃で命をたった…
それから１時間後であった。
事件現場に愛媛県警のパトカー10台が到着した。
パトカーの中から、捜査員たちが次々と降りた。
捜査員たちは、現場検証を始めた。
現場は、キンパクした空気がただよっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます