概要
魔法に愛されなかった一人の少年は、それが才能であると知った――……
とある会社員「イコ」は、スクロール生産会社の末端として勤めていた。生まれつき、魔素の保有量が人より少なった彼は、心血を勉学に注ぎ込み、スクロールの「デバック(バグ修正)」作業を生業とした。魔素が希薄な為に、イコは会社の何処でも魔導を発動することを許可されている。ほぼ不発で終わるが、その反応を観察することで、スクロールのバクを集積するのだ。結果、彼は他の社員のように、テストルームと行き来することなく、バグ修正が可能であった。その速度は、他社にまで響き渡るほどで――……
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