17 天体が回るように

「頼みごと?」


「ええ、そうなんです」


 無事にギルドの設立が済んだことを報告し、実にならない話と互いに自覚しながら雑談を挟んで、そろそろ場は整ったとばかりにイザベルは話を変えた。バオは毎度のごとくテーブルの上に置いた花束を眺めている。まだ真剣になって聞くような話だと思っていないのだろう。しかしそれが統括組織としての依頼なのか、あるいは個人の頼みごとなのかの判断がつかないのは本当だ。

 イザベルがちいさく咳ばらいをして、わずかに声色を変えた。固めの、真剣さを滲ませた声。一〇〇人いて九五人は気付かない変化。いまのバオが気付くわけもない。日常会話としてしか話を聞いていないのだから。


「まあまずは聞いてみようじゃないか」


「あの、ある人の話し相手になってあげてほしいんです」


 だいたいどんな依頼が来ても驚かないつもりだったバオもさすがにこれには予想を外されたようで、怪訝な表情を浮かべていた。いま彼女に言えることはほとんどなさそうだが、仕事と分類するのは難しそうだ。だとすれば個人としての、そのまま字義通りの頼みごと。とはいえバオとニキアスはイザベルに個人的に雇われているのだから、断るという選択はない。

 バオはこれを危険のない依頼だとは判断しなかった。極論が過ぎると言う人もあるかもしれないが、突き詰めてしまえば会話が戦争の引き金になることもある。過去の事例を紐解けばさして珍しい話でもないのだ。この話には確かめるべきことがある。


「どういうことだろう、イザベル。意図がよくつかめない」


「私が説明するよりは、その、あなたの把握する能力に頼ったほうが早いかと」


「買いかぶりだと思うけどね。まあいい。ところでイザベル、いまきみは話し相手になって“あげて”と言ったね。この言葉を付け加えた意味くらいは聞いておきたいな」


「その、いやな言い方ですけど、善意を要求する、という意味です」


 バオにとってはまたも意外なことだったようで、今度はわずかに目を大きくした。頬杖をついていないほうの人差し指がこつこつとテーブルを叩き始める。役割なんて知らされていない花束は、その振動を受けてかすかに震える。

 考えがまとまったのか、それともまとまらないという結論が出たのかは定かではないが、バオが口を開いた。


「善意。きみからすると私には望めそうもないもののひとつに思えるけれど」


「あの、失礼な話、あなたが善意に満ちているとは思っていません。でもまったくのゼロだと決めてしまうのは早計だとも思っています」


 ふふん、と機嫌良さそうに鼻を鳴らして、バオは視線をイザベルに移した。失礼な話をそのまま受け取っているようにはとても見えない。彼女には他人から与えられたものを自分勝手にかみ砕いて呑み込む特殊な機構が備わっているようだった。投げる視線に敵意や害意といった攻撃的なものは含まれていない。その反応は、奇妙というのを通り越して不可解だった。

 こつ、こつ。また指がテーブルを叩いた。思考のときのクセなのかもしれない。考えているのは彼女本人なのに、なぜか対面にいる者に何かを急かすものがある。イザベルは知らず知らず、ずれてもいない眼鏡に手をやった。


「……なるほど。難しいところだけど、とりあえず誉め言葉として受け取っておこうかな。さて、その依頼は私にありそうな小さな善意でじゅうぶんということだね?」


「……目の前に私しかいないのに私を悪者にするような言い方しなくても」


「失敬。悪癖のようなものでね。見逃してくれると助かる」


 ちっとも悪いことをしたとは思っていなさそうにへらへらと答える。態度としては子どもが本当にくだらないいたずらを成功させたあとのものに非常に近い。たとえば後ろからわっと大声を出してびっくりさせるといった程度の。

 再びバオはイザベルのことをじっと見つめた。彼女にはこういうところがあった。話好きのくせにすぐに話を始めずに人の顔をじっと見ることがある。彼女独特の間とでも呼べばいいのか、そこには“注意”の札が貼られているような気がしてしまう。実は何もなかったとしても。


「きみの頼みごとはもちろん聞こう。けれどニキアスは参加させない。いいね?」


「お任せします」


「どうも事情が複雑なようだね。説明するのが難しく、それでいてほんのちょっとの善意が必要。それの話し相手か。すこし興味が出てきた」


 要素を抜き出していくと、これほどうさんくさい頼みごともなかった。悪く考えるなら、何か別の事件につながりそうですらある。なにせイザベルはギルド統括組織のトップ近くに位置する女だ。どことどんなコネクションがあるのか知れたものではないし、腹の内を探るのも難しい。はっきり言ってしまえば、バオも彼女がどういった立ち位置にあるのかはつかみきれていない。

 湯気を上げるだけの熱を失ってしまった紅茶を口に運ぶ。目の前で淹れてもらったときの香気はもうなく、味ばかりが強調された。苦味に属するものなのだが、すっと通る爽やかな何かがある。冷める前の味を思い出して、さっきのほうがおいしかったなとバオは後悔した。


「あとは、はい、場所ですね」


 そう言うとイザベルは手元にあった紙を差し出した。そこには所在地と近くにあるわかりやすい目印がすでに書かれていた。二〇二号室。複数の居住者のいる建物であるらしい。迷ったなんてウソをついてサボることはできそうになかった。

 バオはその紙を短い間じっと見て、それが終わると折ってしまい込んだ。


「そうそう、聞き忘れてた。今日行けばいいのかな? それとも明日?」


「ええと、今日からしばらく、でしょうか」


「しばらく? えらく実体のない表現じゃないか」


「あの、そうとしか言えないんです。いまはわかってください、としか」


「……ふむ。まあいい。何を頼まれているのかは正直わからないけど、察せる部分はあったよ」


 ほどほどに大きなため息をついて、バオはこう口にした。ため息以外には不満げな様子も、何かを抱えているようにも見えない。話のひと区切りとしてのサインだったのかもしれない。それは見方によってはひどく乱暴なものだった。

 バオに“頼みごと”を始めてから終始うかない顔をしていたイザベルの表情が、ここへ来て沈痛なものにさえなった。どう見ても明るい材料に取るのは無理だった。


 在りし日の姿が目に浮かぶほど立派な建物ではあっても、いま現実に目に映るのは色彩を失った古びたものでしかない。褒めていいのは厳かと評してもいいほどのデザインと大きさ。だというのに塗装は剥げ、建材の柱はささくれ立ち、金具は錆びていた。過去の栄光をすっかり失ったどころか、わざと誇張するように傷をつけたようなありさまだ。きれいな窓も探せばいくつかあるが、多くは雨と風と砂のせいでひどく汚れていた。ここだけが周囲から丸く切り取られて忘れ去られてしまったと言われたら納得できるほどだった。右手の先で揺れる花束が不似合いだった。

 時間の流れをいじくったようなその集合住宅の前で立ち止まっているのはバオだけだった。人通りはあるのだが、誰ひとり見向きもしない。人の意識から追い出されてしまったオブジェとしての建造物。人は自分の世界に必要がないと判断すれば、意識からそれを、たとえ目に見えていても追い払うことができる。そしてそれは言葉の印象ほど難しくない。知らない人の家の扉を開けるためのものだと思わないのと同じことだ。

 くだらない連想をした、と首を振ってあらためて意識を前に向ける。古いというだけで価値をつけたがる目の曇った連中には垂涎ものの一品かもしれないが、すくなくともバオは前向きな評価を与えなかった。

 がっかりするほど古いとはいってもさすがに人の出入りはあるのか、扉のノブばかりは錆びついても砂に汚れてもいなかった。それでも周りの具合を鑑みると素手で触れるのににすこしの勇気が必要だった。次にここに来るときは、このノブ用の手袋かハンカチを持ってくるようにしようとバオは決めた。


「ここに毎日一時間、ねえ……」


 中は砂埃の心配はしなくてもよさそうだったが、そのかわりカビくささが鼻をついた。いちおう住宅としての体裁は保っているが、細部がよろしくない。目立つところにホコリが積もるほど掃除がされていないわけではないが、深呼吸は控えたくなる程度には舞っている。極力何にも触れないほうがいいだろう。階段の手すりの木材がささくれ立っていて手に刺さらないとも限らない。

 二階に上がるための階段が一足ごとに不安な音を立てる。いっそ地肌を隠している絨毯を引っぺがしてしまいたいくらいだ。これまで踏んだどの床材よりもしなる。というよりも、と言いたいところだが、しなると表現しないとバオ自身がなんだか不安になるのだった。

 二〇二号室はきしむ階段をあがってふたつめの部屋だった。扉にその番号が書かれた金属板が打たれている。しかしバオはすぐには入ろうとはせず、辺りを見回した。何か周囲に違和感、奇妙なものを見ている。一分ほどその警戒は続いたが成果は得られなかったようで、彼女は苦々しく眉をひそめる。幽霊屋敷といっても差し支えそうにない環境だ、本当にそういった何かを感じ取ったのかもしれない。


 ドアをノックすると、開いているわ、と声が返ってきた。バオはドアノブをひねる前に目を閉じて長く息を吐いた。突然に来た頭痛に黙って耐えているように見える。まつ毛と右手の先の花束が震えた。息を吐き終わると珍しく花束を胸の前に抱えた。

 扉の先には中流以上のしっかりした調度品がそろっていて、建物自体と比較すると不釣り合いな印象が先に来た。それは、もう手の入れようがないほど荒れ果てた肌を化粧でむりやり綺麗に見せようとするのに似ていた。外から見れば、気を遣うべき部分はそこではないのだと言いたくなるようなありさまだ。白粉をどれだけ厚く塗っても取り返せないものがある。

 左を見ると扉の外された隣の部屋があって、バオの位置からでもそこが寝室であることがわかった。ベッドの端が見えている。大きなベッドだ。それだけが正しく役割をこなしているとバオの直感が訴えた。彼女はそちらへ向けて歩き出した。


「いらっしゃい。ええと、ごめんなさいね、あなたの名前は……」


 上品に年齢を重ねた好例のような婦人がベッドから身を起こしていた。声はしわがれてはいるがまだ程度は軽く、ざらざらした音とまではいかなかった。そうならないように気を付けているのかもしれない。人当たりのよさそうな顔で、眦にしわが集まるほど目を細めている。

 バオは控えめな、前に出ない笑顔を作った。


「花屋のロクサーヌですよ」


「ええ、ええ、そうね、ロクサーヌ。大丈夫よ、ちょっとど忘れしたの」


 バオの嘘に疑うべき箇所を見つけられず、老婦人は申し訳なさそうに視線を落として微笑んだ。背をすこし丸めて、掛布団の布を手でいじくっている。もじもじしている様はまるで恥ずかしがりの思春期を迎えた少女だ。あるいは彼女には本当にそんな時期があったのかもしれない。いくつになっても変わらない部分というものは確かにある。

 ベッドの脇の丸椅子にバオは自然に座った。彼女からすると高さが不十分で、膝の位置が腰よりも高いところに来た。老婦人はとくに何も言わず、むしろバオが近くに来たことを当たり前のことと思っているらしかった。


「お加減はいかがですか」


「大丈夫よ、今日はすごく元気なの。空も綺麗でしょう、気持ちいいわね」


「ええ、ほんとうに」


 ロクサーヌと名乗ったバオはおだやかに請け負った。少し離れて彼女たちの話している光景を切り取れば絵になりそうだ。古びた部屋の、大きなベッドの老婦人と話をする女。灰色にさえ近い木の床や壁と、それに相反するように鮮やかに射し込む光。こまかい綿ほこりさえ縁取られて見えるほどに明暗がくっきりと分かれている。

 しかしそれは現実の出来事だった。部屋の主である老婦人はバオが何者であるかを認識できていない。花屋であるという彼女の言い分を信じ、親しく話そうとしてさえいる。


「ねえロクサーヌ、私は今日あなたに何かお願いをしたかしら」


「いいえ、ひとりで退屈していないかと心配になって訪ねたのです」


「そうよね、ありがとう。とてもうれしいわ」


 不安そうな顔が一気にやわらいで、上品な笑みの奥に引っ込んでいった。不思議なことに隠れてしまうと、たったいま見えていたはずのマイナスの感情が、はじめからなかったかのように思えてしまう。

 ふだんの会話のようにそっけなく、しかし関心は隠さないようにバオは老婦人に水を向けてみた。


「たまには婦人のお話なんかも聞いてみたいのですが、構いませんか?」


「私の? ……そうね、いつも私が話を聞いてばかりだものね」


 掛布団の上で手を組んで、それに目を落とした。何かを思い出そうとするように、ゆっくりと言葉を紡いで婦人は彼女自身に確認を取る。彼女は肩も背中も小さくて、独自に動く機構としては不十分に思えた。ストールがその肩から落ちていないせいでどこか服掛けを連想させた。


「昔の話にしましょうか。私はね、この街の生まれではないのです」


「ほう」


「もう何十年前でしょうね。船に揺られてここの港に着きました」


「出身はどちらでしたか」


「島国よ。キクラデス群島国家の出なの。ご存じかしら」


 地図を開けばナウサの街とはなかなかの距離があることがわかる。バオの記憶には港をいくつか経由しないとたどり着けないものと刻まれていた。何十年も前となると航海の事情も現在とは異なるだろう。もしかしたらいまよりも人死にの確率がずっと高かったかもしれない。

 老婦人は小首をかしげてバオへと視線を送った。気持ちが過去へと戻っているかのようだ。彼女の端正な顔立ちがあればこのいじらしい仕草がどれだけの効果を持ったかは計り知れない。


「ええ。行ったことはありませんが、海が綺麗と聞いています」


「そうなの。砂浜が白くてね。私だけの浜もあったのよ。一日中ずっと岩礁に座って過ごしたりもしました」


 老婦人の目はその向きこそバオのほうではあったが、見ているものはもっとずっと遠くのものだった。どれほどかはわからないが、年月を重ねることで獲得することのできる、懐かしむ目。若いころにはそんなものなんて欲しくないと思う人もいるかもしれない。けれどもいつかは誰かに見せる目だ。

 バオは対話の相手がすでに自分ではないことを理解していた。彼女が与えられた役割は、ちいさな女の子にとってのお人形と変わりない。返事ができるぶん優秀だというだけの話だ。ロクサーヌがしゃべる意味はどこにもない。


「いいですね。夏に行ってみたい」


「とても暑いのよ。太陽の光でシミになるのがいやで長袖や帽子をかぶったりするのだけど、それがつらくなるくらいに」


「ふふ、どんな街だったのですか」


「街というほどではありません。村ですね。漁が盛んというか、たいていの家は漁に従事していました。もちろん私の家もです」


「自由」


 婦人の回想からはなかなか導かれづらい単語がバオの口をついて出た。そういった要素が含まれている可能性はあるが、最初には出てこない言葉だ。しかしバオのそれはどこか確信めいた語調だったし、その言葉を受けた婦人は順当なやり取りとして認識しているようだった。それは親しい間柄の会話のようで、彼女たちのあいだに疑問を差しはさむ余地はなかった。しかし外から見ればこれほど歪な会話も珍しかった。


「そうね。自由でした。漁を手伝うのも、島を探検するのも、一日なにもしないでいるのも。わがままに育ったのは村の気風かもしれません」


「探検ですか。島は大きかったのですね」


「どうなのかしら。他の島と比べたこともなかったから。でも探検は楽しかったわ。男の子も女の子もいっしょにね、島の森深くのほうへ潜っていったのです。そこには面白いものがあったわ」


「森の中ですか?」


「そうよ、遺跡。ぼろぼろの」


 いたずらっぽく婦人は笑った。


「見たこともない紋様が壁面に刻まれていました。入口は石造りの戸が閉められていて誰も入れなくて、男の子は怒っていましたね」


「わかります。男の子は入りたがったでしょうね」


「ええ、どうにもならなくて壊そうとまでしていました。結局うまくいきませんでしたけどね。そんな調子だからみんなすぐに見向きもしなくなりました」


 婦人の言葉には当時の光景を描写するものがあまりなかったのにもかかわらず、不思議とその情景を想起させるものがあった。それは彼女の頭にあるものとは違っているかもしれない。しかしそれを許容していた。バオが見たこともない白い砂浜と海、島の奥の森と遺跡、それらを勝手に作り上げることをむしろ推奨していた。イメージの共有こそが重要なのであり、映る風景の違いなど些細なものだと言葉にすることなく告げていた。

 バオは足を組み替えた。さすがにこの場では床に放れないのだろう、花束は胸元に抱えている。言葉の雰囲気から感じ取れるものがあったのか、彼女は試しに知ったような口をきいてみることにした。失敗したところで痛手らしい痛手もない。


「でも、あなたはそうではなかった」


「そうです。私はたびたび遺跡に足を運びました。だからといって能動的に何かをしたということはありません。ただ眺めに行ったのです」


「何があなたをそうさせたのでしょう?」


「さあ? わかりません。子どものくせに歴史のロマンだなんて思っていたのかも」


 いつの間にか婦人は布団の上の組んだ手をじっと見つめていた。そのほうが記憶が掘り起こされやすいのだろうか。あるいは横を向いていると記憶が出てくる途中でつっかえてしまうのかもしれない。その婦人の横で、バオが苦々しい表情を浮かべていた。嫌悪そのもの、あるいはそれに非常に近しい感情の表出だった。不意に苦手な味のものを口に放り込んでしまったときの、避けられない反応。けれどその顔の変化を誰も見ていなかった。もちろん彼女が何に対して嫌悪を露わにしたのかを知ることはかなわない。

 それから当たり障りのない会話をしばらく続けて、バオはその部屋を辞した。そのタイミングがなかったから婦人の名前さえ聞かなかった。そして軋む床を踏みしめて外へと出た。

 空気の質が違い過ぎたのか、彼女はせき込んだ。その前も人々は行き交っていた。バオが道を歩き始めると、いままでいた建物がすっと希薄になったような気がした。だからといって彼女は振り返りはしなかったが、あごに手をやって頭のなかを整理し始めた。


「やれやれ。偶然なんだろうが、あてつけかと言いたくなってしまうな」


 足取りがまっすぐではなく、疲れたようにすこし揺れていたのは何の影響か。風は吹いていなかったから、そのせいではなさそうだ。


「……帰ったらニキアスをからかって遊ぼうか」


 本人が聞いたらげんなりしそうな一言だった。


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