19 死神

 昨日出会った少年と顔を合わせておきたい、ということでニキアスは早々に出かけていた。彼はとくに約束も取り付けていないと事も無げに笑って扉を開けたが、とはいえ会いに行こうと思って会えるものなのかはバオには疑問だった。しかし気にしても仕方がない。どうせどうにかするだろうと思い直した。彼にはそう思わせるようなものがある。

 さてそうなるとバオも家で過ごしている意味が薄くなってくる。誰とも話をせずにのんびりしているのも悪くはないが、比べるとなるとさすがに外を歩いたほうが彼女は好きだった。外に出るなら行っておきたい場所もある。今のところ、バオにとって世界は健康的で不都合なく回っているようだった。


 不思議な空模様だった。バオの頭上で青空と薄い白雲が領域を二つに分けている。ちょうど雲の大陸の端を見ているようだった。そうなると海を見上げているわけだ、とくだらないことを考えてバオはこっそりにやついた。空と海とが同一のものだとはなんとも詩的じゃないか。それにしてもこんな空を見たことがあるだろうかと記憶の棚を漁ってみるが、ちょっと見つかりそうな気がしない。道行く人々も歩いては立ち止まって二色のカーテンを見上げていた。

 今日はいつものように右手の先に花束はぶらさがっていなかった。どんなに努力をしても生花である以上、寿命は来る。そしてそれを持って歩くのはとても褒められたことではない。虫も湧くし、ものによっては臭いがひどい。わざわざそんなものを持ち運ぶのは、奇矯というよりも狂っている人間だけだ。

 そういう日の彼女が最初に向かうのは決まっていて、それはこの街に来てすぐに探した店だ。生花店。大きな街であっても無いところには無い貴重な彼女の拠り所。


「やあロクサーヌ、繁盛してるかい?」


「あんたが来るとちょっと上向くね」


「私より上客を探そうってなったら、まあ個人じゃ難しいもの」


 示し合わせたように二人で笑う。どうやら気心の知れた仲であるらしい。この街に来て一か月と経っていないはずなのに、彼女たちの息の合い方は数年来のものを感じさせる。ロクサーヌと呼ばれた恰幅のよい女性の笑い声を聞くに、深窓の、というよりは無骨な漁師に近い。気を遣わなくていいタイプの人柄で、客層を絞ることなく街中に店を構えるなら、このように親しみやすいほうがよさそうだと思わせる。

 バオは勝手知ったるといった様子で店の中にずかずか入り込み、さまざま飾られている花を物色し始めた。ちょうど店内の他の客がいないようで、花に囲まれたその空間はしんとしている。うまくやれば花と対話だってできそうだった。

 花としての商品はほとんどが鉢に植えられたものであり、ごくごく少数が切り花として水に活けられていた。他にあるのは花びらを使ったポプリや、珍しいところでは花の漬物などが売られている。季節に合わせてサイクルを考えつつ、こまめに花々のケアをする必要がある。見た目のかわいらしさに反して多大な労力を要求するのが花屋という職業だった。


「そうだロクサーヌ、ごめん。名前借りた」


「ん? なんだい?」


「自己紹介のときにロクサーヌだと名乗ってしまった」


「何してんの。まあ悪いことに使わなきゃいいけど」


「それは大丈夫。悪いことに使う方法があるなら知りたいくらいだよ」


 本物のロクサーヌは何を言っているんだ、というふうに首をかしげた。それでも追及はしなかった。住民ですら全容を把握しようとすらしない大きな街だ、もうひとりくらいは花屋のロクサーヌがいたっておかしくはない。彼女は根本的に善人であり、程度に差こそあれ人間はそういうものだと思っていた。だからバオを信じることができたし、バオはそんな姿勢が気に入ったのだった。

 品定めを終えて店頭に戻って来たバオは、欲しい花束の注文を告げた。紫色や白い色の花が中心の、全体として寒色の多いものが出来上がった。


「ん? あれ、バオ、あんた店間違えてないかい? ウチこんなに高くないよ」


「勝手に名前を借りたお詫びだよ。そんなことできる知り合いなんてロクサーヌくらいしかいないからね」


 満足とも不満足ともつかない中間の表情で鼻を鳴らす。しかしその代金を受け取ったからには否定的ではないのだろう。

 とくに装飾もされていない紙をぐるりと巻くと、花そのものの調子が変わったようにぱりっと仕上がった。それぞれが顔を向ける方向を意識しているようだ。技術的な細かいことはバオにはわからないが、彼女はその変化が好きだった。完全な統一ではなく、方向性の中における自由。百花とはいかないまでも、繚乱と表現しても間違いではない凝縮。バオはロクサーヌにいつものように礼を言った。


 眼鏡を外してわざとらしくひとつ息を吐き、イザベルは見せつけるように首を回した。それほど大きくない生々しい骨の音がした。バオは扉の横の壁に背を預けて腕を組んでいる。イザベルの背にある窓からは白い雲の大地しか見えなかった。青い空が見たいのなら位置を変えねばならないらしい。

 机の上の書類の山は右にも左にも複数あって、どれが処理済みでどれが手つかずなのかが傍目にはわからなかった。いつこの部屋に来ても山の高さが違っているような気がして、もしかしたら時間が経てば自動で山の高さが変わるのかもしれないとバオは思った。


「あの、私たち、ずいぶん仲良しですね。毎日顔を合わせてますし」


「皮肉はあまり得意じゃないか? まあいいよ、それより本題だ。昨日きみが言っていた意味はだいたい理解した。たしかに昨日の時点で説明は難しいかもな」


「わかってもらえて、はい、助かります」


 機嫌が良いか悪いかで言えば、すくなくとも良いとは言えないほうに傾いているバオの語調はふだんよりもわずかに固かった。先の花屋での楽しそうな姿とはすっかり違っている。孤児院に来る道中でよほどイヤな思いをしたか、あるいはここが原因かのどちらかだ。低めの声がよく響く。


「そのうえで聞こう。あれはいったい何者だ?」


 何を聞かれるかなどもちろんわかっているはずなのに、それでもイザベルは質問に答えるのに逡巡した。言えないことがあるのかもしれないし、自分の口から言うことに抵抗があるのかもしれない。それは外から見ているだけでは判断ができない。


「……寿命の近い、おばあさんです」


「聞かれたことには答えてくれよ。私たちには信頼関係が必要なはずだ」


「か、彼女は、孤児院のトップだったひとです。退いてだいぶ経ちますが」


 結局はこう答えることになるとイザベル自身もわかっていたはずだった。いったい何が意味のない先延ばしを選ばせたのか、それが彼女にも理解できていない。もしもバオがそれ以上に質問を進めなかったとしても得られるものがないからだ。

 一方で、求める答えをもらったバオは組んだ腕の先の指で肌をたたいていた。何か考えている仕草だ。孤児院のトップということは、この街のギルドを調停役を務め続けたということである。その意味を文字に起こすことはできるかもしれないが、実質的にどういうことであるのかはまだ彼女にはわからない。そしてそのわからないものを知ることに価値があるかも判断がつかない。世の中には立場次第で知るだけ損、という物事が数多く存在している。


「ご婦人の名前は? 必要かどうかもあやしいところだが」


「アナトリア・デロス。さすがに自分の名前くらいは憶えていると思いますけど」


「耳慣れない名前だ。この辺だとよくあるのかい?」


「ええと、私も彼女以外に聞いたことないです。家名も」


 わかっていて聞いたことだが、とくに収穫は得られなかった。判明したのは本当にアナトリアの出身がこの街ではなさそうだということだ。新事実ではあるが、それに情報としての価値はない。

 バオは腕を組んだまま天井を見上げた。すると後頭部が寄りかかっていた壁にぶつかったが、彼女に気にした様子はなかった。イザベルは眼鏡の奥から机の上に視線を落としている。じっと見つめていると何かが起きるのかもしれない。そこだけ色が変わるだとか。


「私にアナトリアと話をさせるのにどんな意図がある?」


「大事な意味は、その、ありません。ただ最期にずっと独りなのはどうも、その」


「あの部屋を定期的に掃除してる誰かに任せられそうなものだが」


 バオはあの古びた建物とアナトリアの部屋を比較して、後者は明らかに丁寧に人の手が入っているものと判断していた。そしてそれはベッドの上に座っていた彼女の手によるものではない。であれば、という前提にはいちいち触れずにバオは問うた。


「アナトリア先生は頭の良い人です。なのでどれだけ記憶が混濁していても定期的にお世話してくれる人を見間違えたりはしません。直近のことなんですから。そして、先生はそういった距離の人たちを悲しませることは避けます。その、いまは具体的には誰とも話をしようとしません」


「だから彼女の忘れてしまったかもしれない友人を私が装って話を聞くわけか」


 わざとひとつひとつの単語を強調するようにバオは言葉を発した。明らかに挑発を含んだ物言いだった。イザベルはそれには応じず、首を横に振っただけだった。


「あなたの仕事は彼女の最期を看取ることです」


「いまさら蒸し返すつもりはないが、気の長い話だ」


 役割としてはため息に近いバオの言葉に、イザベルは表情を一段落とした。引け目を感じているのだろうか。ほとんど目を合わせようともしない。不思議なことではないといえばその通りではあるのだ。たしかに明るい話ではない。現実的な人の死について明るく話していいのは送る儀式を終えた親族だけだ。すくなくとも道義的には。


「いいえ、その、医師が言うには、もうそれほど時間は……」


「イザベル、きみ一度はアナトリアに会ってみたほうがいい。ヤブじゃないのかい、その医師とやらは」


 バオの受けた感触だと先のない人間の話しぶりではなかった。記憶に難があったのは事実だが、それでも年単位で生きそうに見えた。口調ははっきりしていたし、話の途中で疲れてしまうということもなかった。偶然に体調が優れていた日に当たった可能性はあるが、それでもなあ、というのがバオの正直なところであった。

 またイザベルは首を横に振った。それは意思表示ではあった。しかし行くつもりがないのか、それとも行けないのかを見分けられるポイントを欠いていた。イザベルの言い訳を考えてあげるのは簡単だ。忙しいのだろうと言ってあげればいい。本来の意味の孤児院の時点で子どもという不測の事態を抱え込んでいるのに加え、別の側面を計算に入れれば忙しいということに嘘はない。だからいまここで押すことをバオは選ばなかった。アナトリアに会わないというならそれでいい。


「まあいい、きみにも考えがあるんだろうから。ところで頼みがあるんだけど」


「頼み? なんですか?」


「安物でいいからグローブを貸してほしい、ドアノブの時点であまり触りたくない」


「え、あ、はい。わかりました」


 アナトリアの部屋以外は荒れ放題、といったありさまの建物に対する不満だった。錆だの砂だの鳥のフンだのとぱっと思いつく汚れが、まるで人の手で投げつけられたように付着している建物に触れたいと思う人間はいないだろう。たとえ目に見える汚れがついていない部分でも何かイヤな予感がするはずだ。バオだってもちろん同じ考えだ。野宿を平気でこなせることとそれは別の話なのだ。

 お互いにやり場のない気持ちを投げつけ合うだけの場はそれでお開きになった。誰も悪くない。時間の流れが運んでくるものに対して人間が無力なだけだ。時間は目に見えないものだから、それと同じように目に見えないものを連れてくる。その不可視のものの影響を受けて季節は巡って、生命は老いて、そして死ぬのだ。


 世界そのものに魔法の中でもとくに不思議なものがあって、そんな夢みたいな魔法の力であの古びた建物が建設当時のきれいな姿に戻っていないかと願ったが、そんなバオの幼い願いは叶えられなかった。もちろんはじめからわかってはいたが、それでも彼女はやさぐれたように短く息を切った。昨日より一日ぶん汚くなっていた。

 扉を開けてから借りたグローブを見ると表現のしにくい色の粉がついていた。バオはすこし悲しい気持ちになった。ここはアナトリアが死ぬための墓標なのだ。ああ、とバオは納得する。だから外を歩く人々はこの建物に目を向けないのだ。古びて汚れてしまった墓標の前に立ち止まる人間なんて誰もいない。バオの立ち位置は何よりも奇妙なものだった。墓標の中に生きる人間の最期の話し相手。そして死にゆく彼女の目からすれば、バオには名前すらない。本当にお人形と変わりがなかった。もしくは死神だった。


 部屋の中は昨日と変わらず整えられていた。アナトリアはこのうちどれを見ることができるのだろう。ベッドからの角度だと調度品のだいたいが見えないように思われた。バオはその場で左を向いた。

 アナトリアは両の手のひらをじっと見ていた。深くなった手のしわを見ていたのかもしれないし、指紋というものが意外なほどくっきりしているのに感動していたのかもしれない。扉をノックして返答があってからの、この短いあいだに何があったのかはわからないが、バオは彼女に声をかける前にすこしそのままにしておいた。

 入ってすぐの部屋に置いてある調度品がすべてうすら寒く思えて、バオはそちらに顔を向けたくなかった。それらに意味がないと思うことにさえ意味がなくて、もはや逃げ道がなかった。埃が積もっていたほうがマシだった。


「アナトリア、具合は?」


「シンシア、しばらくぶりね。あなたこそ元気にしてた?」


 今日はシンシアのようだった。バオは小さな息さえつかずに手で軽く挨拶をした。古くからの友人は久々の再会でも大げさな態度を取らない。アナトリアは昨日と同じくベッドに座っている。昨日と違う点は、笑顔がより親密なものになっていることだった。

 昨日と同じ丸椅子に座る。寝間着が違うだけで、あとは何もかもが同じだった。悪い夢のようだった。


「こっちに来られるくらいさ、元気じゃなきゃできないよ」


「そうね、あなたはいつだって心配いらないんだったわね」


 名前も話し言葉も変えたのに、いっさい気付かれないことに消化しきれない感情を抱く。バオはたとえば酒場でたまたま会った人に偽名を伝えて嘘をつき通したまま会話を終わらせても、罪悪感を覚えるようなことはない。必要がある場合はとくにだ。しかしいま彼女が出会っているのは例外だ。罪悪感ではない。それは名前の知らない感情。これまで生きてきたなかですれ違ったことさえないもの。こんな状況に出会ったことなどないのだから、考えてみれば当然のことだ。しかしバオはそれを頭の隅に押し込んだ。いまは余計なものだからだ。

 バオは快活な笑顔を作った。アナトリアの言葉からシンシアがどんな人物かを想像したのだ。もしかしたら存在しないかもしれない、老婦人の友人を。なかなか空虚な作業だった。砂浜に文字を書いているほうがまだ実があるかもしれない。

 アナトリアはにこにことバオのほうを眺めていた。まるでそれがいつものことなのだとでも言うように。本人にその意図がなくとも、察しろと言われているようなものだった。


「昨日は何をしてたの?」


「あなたが聞いてくるなんてめずらしい。槍でも振るの?」


「はは、おいおいあんまりじゃないか」


 そうね、とうれしそうにアナトリアは笑った。


「昨日はね、本を読んでいたわ」


「変わらないね」


 友人同士の会話のなかで自然にそうなるように、バオは顔を伏せた。別に大したことのない雑談だ、ずっと目を合わせなければならないということもない。アナトリアも不審には思わなかった。その誰にも見られない顔は、穏やかな調子の声と言葉とに反してゆがんだものだった。怒りが大部分を占めて、残りの二割を複数の感情が分け合ったような表情だった。イザベルめ、と唇を形だけ動かす。

 バオの位置から見てアナトリアの後ろには窓があり、その向こうを灰色の雲が埋めていた。家を出たときと比べると場所によって隆起した部分が見受けられた。このぶんだと青空はなくなってしまった可能性もある。悪くすると雨が降るかもしれない。


「あまり自由に外に出るわけにもいかないから」


「仕事かい?」


「ええ。子どもたちを放っておいて遊びに出かけるわけにもいかないの」


「訊いてみたらいいのに。誰も止めやしないと思うけど」


 態度は毅然としていて、孤児院に対する誇りが感じられた。どうしたって責任感が湧くものな、とバオは納得する。子どもというものはそういうものなのだ。強がるための理由になってしまう。

 つい昨日に合わせた顔を忘れても、過去の思い出や孤児院のことは忘れていない。不思議なものだとも思うが、記憶とはそんなものだと言われてしまえば返せる言葉はない。彼女自身にも思い当たるフシはあるのだ。やけに小さなころのことが頭から離れないなんてことは誰にでもある話だ。

 アナトリアは表情を毅然としたものからやわらかいものにゆっくりと移した。何が彼女の心に響いたのかはわからない。記憶の塔がぼろぼろと崩れ落ちている状況で、何と何がくっつくかなど誰にわかるだろう。三十年前の出来事と一週間前の出来事が混ざり合って形成されていないとも限らないのだ。バオの言葉がずっと昔の思い出を引き連れてきた可能性もじゅうぶんにある。バオはまた床に目を落とした。


「そうかもしれない。でもダメね、院長先生なのよ、私」


「ふうん。よくわからないけど」


「ねえシンシア、あなた今度はどこへ行ってきたの?」


「どこ? ああ、王都だよ」


 バオはすべてを嘘で作り上げるのが面倒になっていた。それには知識も必要だし、ほつれる話を補修していかなくてはならない。ひどい話だが、アナトリアがもうすぐ死ぬというのなら何を話してしまっても問題はない。イザベルが言うことを信じるのなら、彼女は孤独で、そしてここは誰も目を向けない墓標だ。何もない。そう思い込んだほうが話が早かった。そもそもが隠すことでもないが、バオは本当に以前にいたところについて話すことにした。


「王都。山というか、山脈でしょう。あんなのを越えてきたの」


「簡単じゃあなかったよ。でもできる。先人がいて、道があるんだから」


「ねえシンシア、王都はどんなところだったのかしら」


「そうだな、ここほど自由じゃなかった感じだ。城郭が街をぐるっと囲んでいたせいかな、どこか型にはまったような人が多かったような気がする」


「あまり楽しくはなさそうね」


「いや、別に悪いことじゃないと思うよ。規律を守れるというのは美点だから」


 何者でもなくなったバオは、いっそ普段以上に素直に所見を述べていた。勘違いをしてはいけないが、彼女は日常生活を送る上で自分の考えに色をつけることはない。しかし誰であれ人と話すのだから関係性が生まれ、その維持発展には無意識下で気を遣う。言い換えればすべての人を平等に扱うことは基本的にあり得ないのであって、その例外がこの場だった。思い入れのない墓石に気を遣う人はいない。

 話が盛り上がるのは自然なことだった。もともとが話好きなバオと、過去には聞く立場によくあったのだろうと推測されるアナトリアの相性は抜群だった。細かいところまでよく覚えている彼女の描写と、ときおり入る冷めた皮肉。アナトリアはこれを喜んで聞いていた。バオの話の中では新しく季節を迎えるごとにさまざまな花が咲いた。冬でさえも。


 バオの話は王城の近くを散歩したときのものになる。



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