概要
心を照らすはその言葉、未来を照らすは君の炎
帰る場所を失った孤独な少年・フェルは、3年前に亡んだ国を訪れる。その地に関する噂の真相を確かめるために。
少年の目的はそこにいる誰かを助けること、あるいは、そこにいる誰かに殺してもらうことだった。
そんな少年は、瓦礫の国で笑顔を見せない青年と出会って目的を変えていく。
時に異形頭の魔物の姿になる彼は、多くを語ろうとは決してしない。
彼のある言葉をきっかけに、少年は答えを求めた。生きて答えを探すことを選んだ。
「もしも知ってしまったとしたら。思う存分、殺しに来てくれていい。お前には、そうするだけの資格があるんだからな」
――人と出会って語らう時、願いと目的と勇気が生まれる。
有限な時間の終わりに待っているのは、希望か絶望か。
これは救いの存在しなかった後日談に、光を灯す物語。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?