概要
ときは昭和戦後――黒犬の生涯は哀歓に満ちて
それからクロは、毎日、おとうさんのお墓へ通う犬になった。
めぐる季節のなかで、クロの背はだんだん小さくなっていく。
クロは身じろぎもせずに、お墓の前にたたずんでいる。
老いた背に、花びらのような牡丹雪が舞いおりる。
懐かしい人びとはもうだれも遠くへ行きはしなかった。
山に、野に、街に、お墓に、雪は静かに降り積んでいく。
ありとあらゆるものを真っ白に塗りこめて……。❄🍃🐕
約12,000字を全18話に分け、毎朝3話ずつ更新の予定。
めぐる季節のなかで、クロの背はだんだん小さくなっていく。
クロは身じろぎもせずに、お墓の前にたたずんでいる。
老いた背に、花びらのような牡丹雪が舞いおりる。
懐かしい人びとはもうだれも遠くへ行きはしなかった。
山に、野に、街に、お墓に、雪は静かに降り積んでいく。
ありとあらゆるものを真っ白に塗りこめて……。❄🍃🐕
約12,000字を全18話に分け、毎朝3話ずつ更新の予定。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!犬に見つめられると、幸せになります。
犬に見つめられると、喜びが溢れます。
犬に見つめられると、孤独の涙が乾きます。
犬に見つめられると、知らぬ間に笑顔に。
犬に見つめられると、心がギュッと…。
見つめる瞳は、疑いを知らない澄んだ宝石。
見つめ返す僕は、疑ってばかりの臆病者。
犬の視線は、再び人を信じる強さを僕に与えてくれます。
僕に信じる力は、蘇ったでしょうか?
この物語を読むと、流した涙の数だけ、信じる力が、蘇ります。
あなたも再び手に入れて見ませんか?
幼かったあの頃。
日の落ちる寸前まで、走り回っていたあの時。
疑いなんて感じたこともない、純粋な心。
この物語を読みましょう。
…続きを読む