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すべてのエピソードへの応援コメント

  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。


    特に印象的だったのが、ヴェルトールさんとミレルカさんが言い合いをする場面です。


    これまでの話の中で、ヴェルトールさんはミレルカさんのことをほんとうに大切な家族だと思っていることが伝わってきていました。

    『王都周辺で本来そこに生息していない魔獣が発見された』という噂を思い出したミレルカさんが、その噂が真実だったとしたら?……と思ってしまったり、真実だったとして、ベルムシオンさんはその魔獣に襲われたのではないか?……という想像をしてしまったときも、
    悪い想像がさらなる悪い想像を呼んでしまう前に、ヴェルトールさんはミレルカさんを助けてくれました。

    ヴェルトールさんがあのとき、ミレルカさんの頭をやさしく撫でてくれなかったら、ミレルカさんは自らの想像に潰されてしまっていたかもしれない……と、緊張の中で感じたのを今もよく覚えています。

    (また、待機スペースでアリスさんやアリュさんに絵本の読み聞かせをしてあげるところもとても好きな場面です。
    このような、キャラクター個人や、キャラクター同士の関係の理解度(解像度)がぐっと深まるエピソードを見ることができてほんとうに嬉しかったです)

    豊富な経験から生み出される、的確で親愛に満ちた言動や助言。
    これまでも、ヴェルトールさんはミレルカさん達、大切な家族をその広い視野と確かな実力で守ってくれていたのだろうなと思えました。


    ヴェルトールさんの家族への思いが感じられるエピソードがこれまでに丁寧に重ねられてきたからこそ、今回読ませていただいた3-6で、ヴェルトールさんが、ミレルカさんが一人でセシリアさんを探しに出ていこうとするのを、言葉を荒げてまでも止めさせようとする理由が、しっかりと感じられたのでした。

    読者として、ミレルカさんがセシリアさんを探しに行きたい気持ちもよくわかるのですが、それと同じくらい、ヴェルトールさんがミレルカさんを行かせたくない気持ちもわかるという……
    読んでいて、主人公であるミレルカさんに感情移入するだけでなく、他の登場人物も好きにさせてくれる、感情移入させてくれるほんとうにすてきなお話でした。



    次回もとても楽しみです。
    読ませてくださってありがとうございました。

  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。


    特に印象に残ったのは、ミレルカさんが探査のペンデュラムを作るシーンです。

    魔法石の破片や錬金術で作られた特殊なチェーンを丁寧な加工によって組み合わせて作られたペンデュラム。
    冒険者や調査隊、衛兵の間でも使われている実践的なその魔法道具をミレルカさんが作ることができるだけでもすごい、と思わせてくれるのに、
    そのの材料の準備をしていること、そして、ペンデュラムを使えばセシリア先生が近くにいるかどうかを確認できるのを『思いつける』ということ。
    普段と違う状況だからこそ、自分のできることを思いつける判断力……

    ただの10歳の子供では技術があっても動揺してしまって何もできなかったかもしれません。
    大切なセシリア先生が帰ってこないのですから、動揺してしまったとしても無理のないことでしょう。
    まして、魔物のこともありますし、セシリア先生を迎えに行くことも、そもそも近くにいるかどうかを調べるなんてこともできなかったかもしれない……と思うのです。

    でも、ミレルカさんには転生前にこの世界に触れていた経験があるのですよね。
    『ミレルカ』になる前に愛用していた道具で、セシリア先生が近くにいるかどうかを調べられるかもしれないと、ひらめくことができた。


    ここでミレルカさんのことを更にすごいと思ったのは、転生前には『素材』を探すために探査のペンデュラムを使っていた、と書いてあるところです。
    素材集めに使っていたものを、『探し人がこの近くにいるかどうかを確認』するためにも使えると思いつくことができたのは、ミレルカさん自身の豊かな知識と柔軟な知能があったからこそなんだな……と読んでいて膝を打つ思いでした。

    困難な状況と、それを打開するための手段としてミレルカさんにまだ打つ手があると納得させてくれる、もなか様の巧みな構成に感激しました。



    次回もとても楽しみです。ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    錬金術のシーンはどのようなアイテムを作り、どのような材料からなるのか、楽しく考えていたのですが、探査のペンデュラムは特に楽しみながら考えていたアイテムでした。
    この世界は元々がゲームの世界だから、ならば探索に特化したアイテムがあってもいいよねと執筆しながらずっと思っていたので……。
    ミレルカの前世の知識もここに絡めようと思って入れたので、その辺りも楽しんでくれて本当に嬉しいです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。

  • 今回のお話も楽しく、興味深く読ませていただきました。

    ひとつの話の中で、ベルムシオンさんとアリスさん・アリュさんとの対面と、帰ってこないセシリアさんというふたつの話題がテンポよく連続していて、おもしろくてあっという間に読んでしまいました。


    特に好きなところは、ベルムシオンさんの具合は大丈夫だと聞いて、アリスさんとアリュさんが顔を見合わせて喜んでいるところです。

    ベルムシオンさんを襲った魔獣の正体や、魔獣の巣はどうやら近くにはないのですぐの対処はできないであろうこと、王都周辺で起きている異変のこと……まだ解決していない問題がありますが、その中でもこうして、子供たちが笑顔になる瞬間があると、読んでいて思わずほっとするのでした。
    緩急のさじ加減というか……厳しかったり深刻だったりする場面と、良い意味でほっと脱力できる場面のバランスを取るのがもなか様はほんとうに巧みだなあと感動しました。


    今回の3-4の最後にセシリアさんが外出から帰ってこないことが明らかになりますが、
    ここであらためて、もなか様の文章構成力がすさまじいなと感じたのは、アリスさんやアリュさん、ヴェルトールさんがミレルカさんと穏やかに話している場面を描くことで、当然セシリアさんも帰ってきてるだろうと想像させてくれるところです。
    小説ならではの表現というか……文字にはしていないけれど、その場にはいるだろうと思わせてくれるところ。

    2-3で隣町まで買い物に出かけたことがヴェルトールさんから説明された後、眠っていたベルムシオンさんの目覚めという『時間の経過』を感じさせる場面を挟むことで、読者としてもセシリアさんはそろそろ帰ってきていて、この場に……それこそキッチンにでもいるのだろうと思わせてもらえていたところで告げられる、まだ帰ってきていないという報告。

    笑顔の場面を挟むことでギャップが生まれて、緊迫感が更に増して……熱中して読ませていただきました。
    次回もとても楽しみです。


    ほんとうにありがとうございました。





    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    あっという間に読んでしまったというとても嬉しくなるお言葉、本当にありがとうございます。
    少し話の印象があちらこちらに行き過ぎてないかな、もう少しまとまった印象を受けるように整えたほうがよかったかなと悩んでいたこともあって、bisnonさんの感想がとても嬉しかったです。
    ベルムシオンの目覚めを挟むことで、ある程度の時間が経っていることを示せたら……と考えていたため、そこも上手く伝わってほっとしました。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。


  • 今回のお話もとても興味深く読ませていただきました。

    前回の話の最後でミレルカさんが抱いていた疑問は、やはりベルムシオンさんを襲った相手についてだったのですね。

    読んでいてミレルカさんがなぜこのタイミングでベルムシオンさんに質問をしたのかがわかって感動が深まりました。
    最初のベルムシオンさんの説明では、魔獣らしきものが頭上から落ちてきたことはわかっても、その前にどこから来たのかはわかりませんでした。

    もし近くに巣があってそこからやってきたものであれば、先んじて対処することも注意喚起をすることもできるでしょう。
    けれど、近くに巣がない場合……魔獣がどこか遠くからやってきた存在の場合、また別の対処を考えなくてはならない。


    ヴェルトールさんとの会話の段階では、『もし噂でなかったら』『あの旅人が起きないとわからない』というまでの話でしたが、ベルムシオンさんが目覚めて、ヴェルトールさんとの会話の『続き』の状況が迫ってきているのだと思うと良い意味で緊張感が高まるのと同時に、
    そういうときだからこそ、家族ではないベルムシオンさんにも暖かい食事を進めるミレルカさんのやさしさが読んでいてとても心地よかったです。

    魔獣の対処について話しながら、おろそかになりながちな食事についても気を配る。
    ベルムシオンさんからすれば、そういうところもミレルカさんは聡明で度胸があるところなんだろうなと思うと、ベルムシオンさんを通じてミレルカさんのことがますます好きになるのでした。


    次回のお話もとても楽しみです。
    ほんとうにありがとうございました。



    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    魔獣が目撃されるときに考えられる条件は何かな……と考えたときに、真っ先に浮かんだのが巣の有無だったので、それを織り交ぜつつの会話になりました。
    話がちょっとあちらこちらに飛びすぎかなぁとも思っていたのですが、ミレルカの優しさが読んでいて心地よかったという感想がとても嬉しくてほっとしました。
    本当に、いつも元気が出るお言葉をありがとうございます。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。

  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。


    ベルムシオンさん本人から語られる襲撃の様子が緊迫感に満ちていて、読んでいて思わず手に汗握ってしまいました。

    大きな牙で剣を噛み砕かれ、胸に衝撃を受けて弾き飛ばされ……最初に襲ってきた存在のことをはっきりとは見ていないというのも納得で。
    情報が断片的になっているのも、それだけ……それこそ意識を飛ばされてしまうほどの威力だったんだろうなというのが想像できてとても好きです。

    そして、そんな中でも、相手が空から突進してきたということ、そのことから翼を持っているだろうという想像ができること。
    また、襲撃を受けた後、反撃に転ずるのではなくすぐに森の中に逃げ込んだところも、ベルムシオンさんの戦士としての知性の高さが感じられてワクワクしました。

    結果的には森の中でルボワウォルフの群れに見つかってしまいましたが、まず森に逃げ込むという判断がなければ、ミレルカさんが発見する前に命を落としてしまっていたかもしれないわけで……

    ベルムシオンさんが森に逃げ込んだのは「ちょっと身を潜めるだけのつもりだった」ということですが、翼も持つ生き物にとって森の木々は移動に大きな妨げになるでしょうし、
    魔獣が翼を持っているだろうということをはっきり自覚したのは目覚めてからかもしれませんが、無意識下で「翼を持っている=森の中に隠れれば追ってこられないかも」とベルムシオンさんが判断したのかな……とも思えて、ますますベルムシオンさんのことが好きになりました。


    ベルムシオンさんと話す中で、ミレルカさんの中に浮かんだという疑問が気になりました。
    おそらく魔獣についてだろうと思いますが、一体どんな疑問なのだろうと想像しつつ、次回を読ませていただきたいと思います。

    今回のお話も読むことでできてほんとうに良かったです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    襲撃を受けた一瞬の記憶をどう描写するかは、結構悩んだポイントの一つでもあります。
    なので、緊迫感に満ちているという感想がとても嬉しかったです。
    ベルムシオンにも好意的な印象を抱いてくださったようで、とてもありがたく思っています。

    ミレルカが抱いた疑問には次回で触れておりますので、また次回もお時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。

  • 今回のお話もとても興味深く、楽しく読ませていただきました。


    ベルムシオンさんとミレルカさんの会話のシーンがとてもすばらしくて……
    特に、ミレルカさんがベルムシオンさんの体に触れて室内に押し戻すシーンが好きです。

    ミレルカさんの、「怪我をしている身であまり無理をして動かないでほしいという懇願」が行動になって現れているシーンですが、
    ベルムシオンさんの(包帯のない部分の)体に触れてまで室内に戻そうとしたところに、ミレルカさんの『今は安静にしていてほしい』という気持ちが伝わってきました。
    ミレルカさんの静かな強さというか……

    体を起こしてベッドから離れるというのは、単にそれだけではなくて、動けるようになったら色々としたいことも出てきてしまって、結果的に体力を消耗してしまいますものね。
    傷口が開いてしまう可能性もありますし。

    ベルムシオンさんにどうしても今すぐに動かないといけない理由があるのでなければ、できるだけじっとしていてほしいという思いが感じられたからこそ、ベルムシオンさんも素直にベッドに腰掛けたのだろうと思いました。


    ベルムシオンさんが素直に戻ってくれたこともですが、自分が一番大変なのに、手当を手伝ってくれたミレルカさんにお礼を言ったり、傷薬を作ったことを褒めてくれたり、恩人を不安にさせたくない……と、気遣えるところがとてもすてきだと思いました。

    前回の2-5で、目覚めたときに記憶が不透明になってしまっていたことに対して、自分に対して苛立ってしまっていましたが、自分以外に対してのベルムシオンさんはとても冷静でした。

    また、今回の話で、冷静なだけでなく、話す相手に対しておだやかに接することもできるのだ……ということがわかって、ますます好きになりました。
    苛立つこともあるけれど、それを自分の中で処理して、当たり散らすようなことがない(怪我をしているときは、どうしても周りに当たりがちなのに)ところに、ベルムシオンさんの、戦闘力だけでないすばらしさが感じられて……会話のやりとりの中でそれらを感じさせてくださる、もなか様の文章力に、ほんとうに感激しました。



    次回もとても楽しみです。

    ありがとうございました。


    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    こう、小さい子が大人に対して何らかのアクションを起こしているという様子がとても好きで……ミレルカならどうするかなを考えながら、そういった様子を詰め込んでいました。
    ベルムシオンの冷静さは、ある意味ちょっと人間らしくないかなーとも思いましたが、好きになったとおっしゃっていただけてとても嬉しいです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。

  • 2-5 傷痕と異常への応援コメント

    今回のお話も楽しく読ませていただきました。

    ついに目を覚ました青年。
    ミレルカさんが青年を施設につれていって医者を呼ばなければ目が覚めるのが遅れただけでなく、そもそもそのまま命が失われていたことでしょう。

    ミレルカさんが青年を連れ帰ったときからそういう思いはありましたが、こうして青年が目を覚ますと、あらためて、命が繋がったのだな……と実感しましたし、あの瞬間のミレルカさんの意志や決断力、ひらめき、行動力に感動しました。


    また、青年が倒されてしまう直前の記憶を思い出すシーンも好きです。
    自分の上に突然大きな影が降ってきたのに対して、とっさに剣を構える青年。
    それだけで青年は実力があるんだな、ということが感じられます。
    結果的に剣は折れて、青年は意識を失うほどのダメージを受けてしまいましたが、青年の反応速度の高さと、反応速度が高いだけでは受けきることのできない襲撃者の破壊力が感じられる……回想シーンでありながら、とても緊迫感があって好きです。

    回想から現在に意識が戻ってきたところでも青年の実力の高さが感じられて、とても印象深いです。
    目覚めてすぐに部屋から出ていくのではなく、自分を助けてくれたであろうひとが、善意だけでなく、なにかを対価として要求してくるのではないかということを想定したり、室内にある持ち物を確認したりと思慮の深さも感じられます。


    未だ魔獣の脅威については明らかになっていないこともありますが、青年が目覚めたことによって、状況が良い形に変わっていきそうで……次回から始まる第3話もとても楽しみです。

    ほんとうにありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    青年は最初のキャラクター設計をするとき、ヴェルトールとはまた少し違った雰囲気にしたいな……と考えて、警戒心が強い雰囲気にしようかなという結論が出たというのがあります。
    なので、目覚めた直後の反応や思考はこのような感じにしてみました。
    実力が高いという感想をいただけて、そういう風に見えるのならこの設計にしてよかったな~と思っております。

    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。

  • 2-4 傷痕と異常への応援コメント


    今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。

    特に、ヴェルトールさんの年長者としての、また青玉級という階級を持つ者としての落ち着いた視野の広い振る舞いがとても印象的でした。

    前回の2-3話で、ミレルカさんの心に浮かび上がった不安。
    本来そこにいないはずの魔獣が発見されたというのが噂ではなく事実で、青年がその魔獣に襲われたのかもしれないかもしれないということ。

    ヴェルトールさんは、ミレルカさんのその心情を読み取り、これ以上不安が大きくなる前に摘み取ってくれました。

    ミレルカさんの頭を撫でるヴェルトールさんの仕草は優しさと労りに満ちていて、その上でごく自然で、二人がほんとうの兄妹のように育ってきた、というのがあらためて感じられて好きです。

    きっとこれまでも、ミレルカさんはすぐれた知性と知識があるゆえに、良くないケースまで想像してしまうことがあったのでしょう。
    そしてヴェルトールさんは、そのたびに、今回のようにミレルカさんの頭を撫でて落ち着かせてくれた上で、今後の指針を示してくれていたのかもしれないと思わせてくれて、とても好きなシーンです。


    また、ヴェルトールさんは錬金術師として、冒険者や魔獣狩りをする者達に頼られているということでしたが、これまでの活躍に加え、今回のミレルカさんへの穏やかで心強い振る舞いを見ていると、それも納得だな……と強く思いました。

    ヴェルトールさんは、同じ施設で育った『家族』であるミレルカさんや子供たち、セシリアさんにはきっと特別の親愛を抱いているのだろうな、と思うのと同時に、他の冒険者たちにも丁寧に接しているんだろうなと感じられたのです。


    ミレルカさんとヴェルトールさんのやりとりで、読者としても、良い意味で緊張をほぐしていただけた気がしました。
    最後に、エプロンを身につけるミレルカさんの『歩きながら』というところに、このエプロンを身につけるのに慣れているんだな、というのが感じられて微笑ましくなったりして。

    もなか様の描く緩急の付け方、テンポの操作に感動しました。


    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    この辺りのシーンは投稿後、あとから読み返したときにちょっとダラダラしてる感もあるかな……と思っていた箇所の一つだったので、bisnonさんの感想が読んでいてとても嬉しかったです。
    ミレルカの細かい仕草にも注目していただけているのも嬉しくなりました。

    いつも嬉しくなってしまう感想を本当にありがとうございます。
    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。

  • 2-3 傷痕と異常への応援コメント

    今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。

    1-4でヴェルトールさんとミレルカさんが話していた『物騒な話』……本来ならば王都周辺には生息していない魔獣の姿が確認されたという噂。

    作中世界の魔獣は、種類によって適した生息地が決まっているため、それ以外の場所で目撃されることはめったにない。
    もし目撃されるとしたら、元々暮らしていた環境に何かがあったか、あるいは魔獣が移動させられたか……というものでした。

    そのときはまだ『噂』という表現でしたが、今回、ディアモン鉱の防具を切り裂いて青年が傷つけられていたこと、剣が砕けていたこと、ヴェルトールさんの『この辺りでそんなことができる魔獣は思い当たらない』という言葉……
    これらの情報から、それが噂ではなく事実かもしれないと思い当たった瞬間の、心臓が冷たく締め付けられる、という表現に、ミレルカさんの恐怖がいかばかりだったか……ということが伝わってきました。


    倒れていた青年を囲んでいた狼のような魔獣達がルボワウォルフという名前であることがここでわかるのが、ストーリーとしてすごく上手いなと感動したところで、名前がわかることで、青年が倒れていたときの様子が鮮明に思い出されたからです。

    あの魔獣は……ルボワウォルフは、ミレルカさんの用意した魔除けのお香のおかげで逃げていきましたし、ルボワウォルフでは剣をかみくだくようなことはできないということも明かされます。

    青年を襲った魔獣は他にいる。それも、ルボワウォルフよりもはるかに強力な魔獣が。


    聡明ではあっても子供の体のミレルカさんには恐ろしくてたまらなかったはずです。
    けれど、ミレルカさんの前にはヴェルトールさんがいる。
    魔獣と接し慣れていて、実力もあるヴェルトールさん。

    ミレルカさんの賢さや勇気に惹かれる一方、優しく頼もしいヴェルトールさんの姿も感じられて、
    そんなどんどん好きになっていく彼らが、これからおそろしい魔獣と遭遇することになるのだろうな……と思うと、良い意味で、思わず手に汗握ってしまうのでした。



    次回を読ませていただくときがとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    今回では、目に見えない脅威が迫っているかもしれないという情報の公開部分に重きを置きました。
    リアルでも災害の話を聞くと不安になってしまうように、強力な魔獣がいるという話は聞いたら絶対に不安になるよなぁ……と思いながら執筆していたので、ミレルカが感じた恐怖とヴェルトールがどれだけミレルカにとって頼りにできる存在なのか、感じていただけたみたいでほっとしました。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。

  • 2-2 傷痕と異常への応援コメント


    今回のお話も最初から最後まで興味深く読ませていただきました。

    世界観の説明とストーリーの展開とを同時に楽しませていただける、とても贅沢なお話だったと思います。


    青年がまだ目を覚まさない状態で、こんなにも情報を得ることができるとはほんとうにうれしい驚きでした。

    1-7でミレルカさんが剣の破片を集めていたときに、剣が折れるならまだしも、破片になるというのは何か特殊な理由があるのではないか……と読みながら思っていたのですが、今回の話で大きなものに噛み砕かれたように砕けているということがわかりました。
    文章の中にさりげなく設定された情報が後になって意味を持ってくるという、もなか様の文章構成にあらためて感激しました。

    剣の破片が『何か大きなものに噛み砕かれたようだ』ということで、一旦答え合わせをしてもらえているところがほんとうに上手いなあ、と思うところで、
    今回の話では青年は目を覚まさず、青年を傷つけた存在もわからないのですが、『剣を砕けるほどの大きな存在?』という情報が読み取れることで、それがそのままの存在なのか、そう思わせておいて別の存在なのか……という想像が膨らむのですよね。

    実際にどういう存在なのかは今後明らかにされるのでしょうから、そのときを待たせていただきつつ、想像も楽しめるという……とてもワクワクする展開でした。


    また、ディアモン鉱という鉱物が青年の防具に使われていることが明らかになり、架空の鉱物の存在というだけでうれしいのですけれど、
    ディアモン鉱を使った防具は表面に魔力の防御膜が形成されたり、表面にプリズムが入るというのが、視覚的に想像できてとても楽しいのですよね。

    青年は眠っていて、ミレルカさんが青年の持ち物などを調べるというストーリーの中で、しっかりと盛り上げ、楽しませてくださるもなか様に心から感謝しております。




    次回も楽しみです。
    ほんとうにありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます、いつも励みになっております。

    私自身、その世界に存在している特有の鉱石や植物を想像するというのがとても好きで……。
    異世界ならきっと特殊な鉱石もあるだろうなぁと空想しながら執筆していたので、楽しんでいただけたようでとても嬉しいです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。

  • 2-1 傷痕と異常への応援コメント

    今回のお話……第2話第1章もとても楽しく読ませていただきました。

    場面が施設に戻ってきて、新たな展開が始まり……全てワクワクしながら読ませていただきましたが、
    特に印象に残ったのは、怪我をした青年についてのミレルカさんの説明です。

    ミレルカさんは、最初に施設に帰ってきたときから、怪我をした青年のことを『お客さん』と説明していました。
    助けたミレルカさん自身、青年の素性を知らないのです。
    施設の子供達に『あの人は誰?』と聞かれて、「わからない」と答えたり、外に出かけたときに見つけて助けた……などと説明する選択肢もあったと思います。

    でも、ミレルカさんは『お客さんだよ』とだけまず応えました。
    この言葉に、ミレルカさんの聡明さや優しさ、そして普段他の子達とどのように接しているのか……そして、ミレルカさんと子どもたちの間の信頼関係が感じられてとても好きです。


    青年が連れてこられた時点で、子供たちは動揺し、警戒し、不安を感じています。
    そんなとき、頼りになる存在であり、青年を連れてきたミレルカさんが「わからない」と言ったり、あるいは長々と説明したりしたら、子供たちはますます不安になってしまっていたかもしれません。
    あるいは泣き出してしまっていたかもしれないと思います。

    ですが、ミレルカさんがまず『お客さんだよ』と伝えることで、この青年も、これまでこの施設に何人、何十人と訪れてきたであろう他の『お客さん』と同じなのだと思えたのではないかと思いました。

    お客さんだから、子供たちが心配することはないよ、でも、怪我をしてしまっているから休ませてあげるだけだよ……と納得させやすくなったのだと思いました。

    もちろん、子供たちが納得したのは、ミレルカさんのその言葉だけでなく、ミレルカさんが優しく丁寧に頭を撫でてくれたり、やさしい声で話したり……という複数の要因の組み合わせなのだと思いますが、
    子供たちに突然質問を受けるという状況に対して、動揺する様子もなく応えられるのは、ミレルカさんの賢さと、子供たちに対する理解があってこそなんだろうと思えて……


    会話ひとつ、呼び方ひとつとっても無駄にしない、登場人物たちの性格や関係を丁寧に描くいてくださるもなか様のすばらしい構成と展開を堪能させていただけて、深く感動しました。



    次回もとても楽しみです。
    読ませてくださってありがとうございました。

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    前回の話では、ミレルカがまだ子供であるという部分にスポットを当てていたつもりです。
    なので、孤児院に戻ってきた今回の話では、ミレルカは子供であると同時に孤児院の子供たちの中では年長者であるという部分にスポットを当てました。
    孤児院のお姉さんとしてのミレルカの姿も、ここの回で感じていただけたのなら嬉しいです。

    次回もまたお時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。

  • 今回の章もとても楽しく読ませていただきました。


    特に印象に残ったのは、重量感……重さの表現です。
    ヴェルトールさんが青年の体を持ち上げるところも、ただ持ち上げるだけでなく、

    【青年の傍に片膝をついて座った。彼の首元に手を当てて脈を調べたのち、力が入らずにぐったりとしている青年の片腕を自身の首に回し、肩を貸して立ち上がった。】

    と、足の動き、腕の動き、肩の動きが丁寧に……けれど決してくどくなく描写されていて、
    しかも、持ち上げる前に首元に手を当てて脈を調べるという動作も入っているのですよね。

    青年のことをモノではなくて、ちゃんとした命として扱っているのが感じられて、読みやすさと理解のしやすさが両立しているすばらしい描写だと思いました。


    また、その後のミレルカさんの描写もとてもすてきなものでした。
    剣の破片を集めるのにも、まずは手袋をはめて、慎重に集めるところが、普段からミレルカさんが『危険なもの』をどのように扱っているかが感じられて、とてもすきです。
    剣のカケラのような尖ったものだけではなく、錬金術をするときも、あらゆる薬や器具も、同じように丁寧に、そして慎重に扱っているのだろうと感じられました。
    ふつうではない状況だからこそ、日頃から身につけている動きが出るもので、ミレルカさんの日常がこの動きからも読み取れる気がして、とても好きな場面です。

    集めた剣を袋に入れて、持ち上げるときによろけそうになった場面もとても好きです。
    剣という鉄(あるいはなんらかの金属)の塊であるものを、軽々と振り回すシーンを見る機会が多いですが、それは使い手にとって振り回せるものであって、
    持ち主以外のひとにとっては……特に剣士や戦士でないひとにとっては当然『重い』ものであるということが感じられて、良い意味でミレルカさんの『弱さ』が表現されている気がして大好きです。

    ミレルカさんは豊かな知識と知恵があり、勇気と行動力があって……けれど、完璧ではなくて……そこがまた魅力的だなと感じました。



    次回からは第2話……読ませていただくときもとても楽しみです。
    ほんとうにありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    この辺りはさらっと描写してもよかったのかもしれませんが、人間は意識がある状態でも重いのに、気を失っているとなるともっと重いよな……と途中で思って現在の描写に変えたというのがあります。
    書き終わって、あとから読み返してみると、ちょっとくどかったかな?と不安に思っていたので、とてもほっとしました。

    また、ミレルカはまだ幼い子供という制限が常にある身なので……小さな子供なら剣を簡単に持ち上げるのは難しいよなと考えて、あのような描写を挟みました。
    結果、ミレルカの『子供である』という部分を強調できていたようで、入れてよかったなぁと感じています。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。

  • 今回のお話も手に汗握りながら楽しく読ませていただきました。


    もっとも印象に残ったのは、青年を助ける場面です。
    ミレルカさんが布鞄に手を伸ばし、手探りでその鞄の中から魔除けのお香を取り出したシーンが好きです。

    ミレルカさんが視線を青年から逸らさず(逸しているときに魔獣が青年に飛びかかる可能性もありますものね)、他にもモノが入っているであろう鞄から魔除けのお香だけを的確に取り出せるところが、ミレルカさんのすさまじい集中力はもちろん、
    ミレルカさんが、魔除けのお香のケースがどんな形であるかをちゃんと記憶していることが表現されていて、とても格好いいなと思いました。

    お香はミレルカさんが自分で作ったものですから、形を覚えているのも自然なことではあると思うのですが、状況はとても緊迫しています。

    普段であれば……平常時であれば、それは問題なくお香を取り出すことができるでしょう。
    けれど、青年も、ミレルカさん自身も命の危険があるときにカバンの中からお香のケースを取り出せるというのは、ミレルカさんに錬金術がしっかりと身についていることの表れなんだろうなと思いました。

    さりげない描写で登場人物の力量や背景を感じさせてくれるもなか様の文章力に感動しながら読んでおりました。


    また、その後、魔獣を追い払ったあと、ミレルカさんの心臓がばくばくと高鳴っている場面も好きです。

    魔獣を追い払うまでのミレルカさんはとても格好良く、凛々しく感じられましたが、ミレルカさんも緊張しないわけではなくて、
    むしろずっと緊張していたでしょうに(心臓や深呼吸の描写からもそれが感じられました)、青年を助けるためにその緊張を限界まで押し留めていたんだろうな……というのが感じられて。

    魔獣を追い払えたときは、思わず、ミレルカさんと一緒にホッとして、ますますミレルカさんに親近感が湧いて、好きになりました。



    次回もとても楽しみです。
    読ませていただいて、ほんとうにありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    このシーンは、ミレルカの最初の見せ場だと思っているので描写に結構悩みました。
    まだ幼い女の子であり、本来ならば大人に守られる立場であるミレルカをどう格好よく見せようかと、さまざまなパターンを考えたうちの一つがこれでした。
    なので、格好いいという感想がとても嬉しいですし、あれこれ考えてよかったなぁと思っています。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。

  • 今回のお話も楽しく読ませていただきました。


    特にすてきだなと思ったのは、ミレルカさんが森からと思われる音に気づいたときの判断です。


    まず、音が気のせいかどうかを確認し、音が聞こえることからおおよその距離を想像し、そこにいるのがこのあたりの魔獣であれば、魔除けのお香で足止めができるかもしれない……と想像する。

    特に感動したのは、音から聞こえてきた音が、重たいものが倒れるような、重量を感じさせる音だったことから、『誰かが襲われているかもしれない』と想像したであろうことです。

    文章にははっきり書かれているわけではありませんが、『足止めはできるかも』とミレルカさんが考えているということで、おそらく人が襲われていることも想定しているのだろうと想像できました。

    自分が魔獣と出会わないように、そして襲われないようにと警戒するのはある意味で自然なことだと思うのですが、その上で、『もしかしたら自分以外の誰かが襲われているかもしれない』と想像できること、そして、『その人を助けるか逃げるまでの時間を稼ぐために、足止めができるかもしれない』と思えること……
    そして、少しでも危ないと感じたらすぐに逃げる、という、自分のことも蔑ろにしないところ。

    ミレルカさんの優れた判断力と、やさしさと、ただやさしいだけではない、心の強さが感じられて、緊迫感を楽しませていただきつつ、ミレルカさんのことがますます好きになるすばらしい場面でした。


    また、その前の、ラパンテームの歯を摘むところもとても好きです。
    枝を必要以上に傷つけないように注意しながら摘んだり、数も必要な分だけにとどめる……というところに、自分だけが採れればいいのではなく、他のひとのことまで考えて行動するミレルカさんのやさしさと思いやりが感じられて、心が暖かくなりました。


    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    この辺りのシーンは、後々で読み返したときにわかりにくい点が多かったなと個人的に反省していたところでした。
    なので、素敵だと感じたところや感想をいただけて、すごく嬉しいです。
    ラパンテームの採取のような、調合や錬金術に使う素材を採取している様子はとても好きで、必ず一回は描写しようと思って入れたところなので好きなところとして挙げてもらえたのも嬉しいです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそありがとうございました。


  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。


    ミレルカさんとヴェルトールさんのやりとりの場面がとても好きです。
    前回の第3話でヴェルトールさんが青玉級の錬金術師であることが明らかにされ、青玉級は中級を表すと説明されました。

    それだけでも読んでいてとてもワクワクして、一体どれほどの錬金術師なのだろう……と想像が膨らんでいたのですが、それが今回の話で、錬金術を用いて作られた魔法道具をミレルカさんに渡してくれるという形で、ヴェルトールさんの……青玉級の錬金術師のすごさが伝わってくるのが、文章構成がとても見事だな……と感動しました。

    身につけている者同士が、離れていても声のやりとりをすることができる……というとても便利な道具ですが、まったく唐突な感じがしないのは、3話で、ヴェルトールさんが『冒険や魔獣退治を生業としている者たちに頼りにされている』と明らかにされているからなんですよね。

    街の外には魔獣が出るから、ヴェルトールさんは魔獣退治の傭兵や冒険者に依頼されてこういった魔導具を作ることもあるのだろうな……ということをごく自然に想像できました。


    また、妹のようなミレルカさんが錬金術の知識が豊富であることを、ヴェルトールさんは知っているのでしょうし、ミレルカさんが素材を集めるために外に出たいと考えることもきっと想像できていたのだろうなと思いました。
    ヴェルトールさんはミレルカさんが十分な性質の魔除けのお香を作れることはわかっていたでしょうし、このあたりの魔獣ならそのお香で十分に退けられる。
    それとは別に、大切な「家族」のために何かしてあげたいというヴェルトールさんの優しさが感じられて、とても好きな場面です。

    ヴェルトールさんが何度もミレルカさんの頭を撫でてあげる描写も、二人の信頼関係が感じられて大好きなシーンです。

    少し乱暴な手付きで撫で回すのも、ミレルカさんがそれを嫌いではないと感じるのも、きっとミレルカさんがもっと小さな頃からヴェルトールさんに撫でられていたのだろうな……と想像ができました。


    錬金術によって作られるものがどのようなものなのかという世界の広がりと、施設で彼らが過ごしてきた時間の広がりが感じられる、すてきなお話でした。

    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    ヴェルトールは、ミレルカの中で兄であり、身近なところにいる錬金術の師という立ち位置の人物です。
    孤児院にいる他の子供たちとはまた違う距離感の人物なので、他とは少々異なる空気感を出せるように頑張りました。
    なので、二人の信頼関係が感じられるという感想がとても嬉しかったです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。

  • 今回のお話も、とても楽しく読ませていただきました。


    全編に渡ってすてきなお話でしたが、魔除けのお香を作る場面の描写がとても好きです。

    ドライハーブ、ハーブパウダー、ハーブから作られた精油……異なる三種類のハーブにそれぞれ魔除けの効果があるという説明が描かれ、これらからお香ができるという文章を見たときは、なんとなく混ぜ合わせればできるのかな、と思っていました。

    が、その後にミレルカさんが作るお香のシーンがほんとうに丁寧に、わかりやすく描かれていて、場面が目に浮かぶようでした。
    実際にお香を作ったことはないのに、ミレルカさんが材料を用意し、コーン型を作り、ドライハーブを加工し、ハーブパウダーと精油……水を加えてハーブペーストを作り、
    作ったコーン型に押し込んで、ペーストを間接的に加熱。水分を飛ばしてお香が完成するまでの様子が、読んでいて鮮やかにイメージできました。
    もなか様のすばらしい表現力に感激です。


    また、1話と2話で軟膏(ラパンテームの傷薬)を作り、3話でお香を作る……ミレルカさんの錬金術師としての幅の広さが、読んでいて自然と理解できる……
    しかも、傷薬も、お香も、なんとなく作っているのではなくて、どちらも必要があるから作っている……というところも大好きです。

    以前の人生で身につけた錬金術についての知識を、施設のひとたち……自分の大切なひとたちを助け、支えるために用いていたいというミレルカさんの思いが感じられて、
    ミレルカさんが何かを作る度に、作ろうと思うたびにますますミレルカさんのことが好きになっていきました。


    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    お香の作り方は、そもそもお香って手作りできるのか?という疑問からスタートしたので、一度調べてから取り入れた部分です。
    それをファンタジー風にしたので、ここはどうなってるんだろうと疑問に感じた点もあったかと思いますが、お楽しみいただけたようで嬉しいです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。

  • 1-2もとても楽しく読ませていただきました。


    今回の話ではミレルカさんが転生した存在であることがはっきりと名言されました。

    小説のタイトルで主人公が転生した存在であることはわかっていましたから、最初の話(1-1)ではあえてそのことには触れず、世界観とミレルカさんがどういう子なのか(転生してミレルカさんになったこのひとは今、この世界でこう生きているのだ、ということ……)をわかりやすく描いてくださったことで、視点がブレずに読ませていただくことができました。

    最初から、読者が文章から得ることのできる情報を丁寧にコントロールしてくださっているところに、もなか様の高い文章力を感じました。


    また、セシリアさんとの会話の場面もとても好きです。
    先生であるセシリアさんとミレルカさんが話している場面で、ミレルカさんがまだ10才であることをあらためて実感させていただきました。
    年上のセシリア先生とふつうに話していることで、セシリアさんから見ればミレルカさんは大人びて見えることがわかります。

    ゲームという形でこの世界や錬金術の知識を得ただけでなく(自分がどんな人物だったのかは覚えていないにせよ)前世からの精神性も引き継いでいることで、ただの子供にはできない振る舞いができて……
    そんなミレルカさんだからこそ、他の子供たちを護ることができているのだな……と、しみじみとした感動がありました。


    最後の、「血ではなく絆で繋がった家族」という表現がとてもすてきだと思いました。
    ほんとうの家族を失ったミレルカさんがそう感じられる世界でほんとうによかったと思えるお話をありがとうございました。


    次回もとても楽しみです。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    先にミレルカが転生しているという情報を書いたほうがいいかな……と後々から思っていたところだったので、視点がブレずに読めたという感想が少しほっとしました。
    最後のその一文は、どうしても入れたいと思っていた一文なので、とても素敵な表現と言ってもらえて嬉しいです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。

  • 『転生幼女は金剛級錬金術師』の第1話の1章を読ませていただきました。
    続きがとても楽しみです。

    この1話だけでもミレルカさんの大きな優しさやすぐれた知恵が伝わってきました。
    優しくて明るいだけでなく、自身も親を亡くし、自分と同じように親を亡くした子供たちと一緒に……前を向いて生きていくしなやかな強さが感じられて、早くもミレルカさんを応援したい気持ちでいっぱいです。

    また、ミレルカさんの境遇を説明する中で、魔獣が存在することが自然と描かれているところも、もなか様の構成力のすばらしさを感じました。


    印象に残った場面としては、錬金術のシーンもとてもすてきだと思いました。
    ラパンテームにマリヌス……現実にはない薬草だと思うのですが、ミレルカさんがそれぞれの葉や実、オイルを用いて、まるで料理のようにも科学実験のようにも感じられる丁寧な描写をしてくださったおかげで、作中世界における『錬金術』がどのようなものであるか……
    少なくともミレルカさんは錬金術をどのように扱っているかが、最初の最初であるこの1章で理解することができる……

    『錬金術』という、読み手によって様々なイメージがあるジャンルだからこそ、最初にこうしてしっかりと読みての中に『絵』を作ってくださるもなか様の文章の力がすばらしい……と感激しながら、ぐいぐい引き込まれていきました。


    次回を読むのがとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    嬉しいコメントをありがとうございます。

    苦難があっても前を向いて強く生きようとしている女の子……というのが、個人的に好きな女の子キャラクターの一つなので、ミレルカにはそういう要素を詰め込みました。
    錬金術も作品によってどのような術なのか異なるので、この作品ではどうするか悩んだのですが、私がこういう調合系の解釈をした錬金術が好きというのもあってこのような解釈になりました。

    錬金術の存在はこの作品中で常に入ってくるので、早いうちに説明をしたかったのですが、あまりノイズが入らずに説明できているのなら安心しました。
    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。


  • 編集済

    6-7 繋ぐ絆と紡がれる願いへの応援コメント

    素材投入の順番と色変化表記の素材表記の順番が異なってません?

    作者からの返信

    ご指摘ありがとうございます。
    改めて見直してみたところ、確かに逆になってしまっていましたので修正しました。