応援コメント

5-3 咆哮するもの」への応援コメント

  • 今回のお話、5-3もとてもワクワクしながら読ませていただきました。

    一番印象的だったのは、最後の、二人の「相棒」のやりとりです。
    ベルムシオンさんが目を覚ましてから、決して長くはないけれど様々に濃いやりとりをしてきた二人が、互いを相棒を呼んでいるところがほんとうに格好いいです。


    ミレルカさんは、ファーヴニルを治療するその前に、まず落ち着かせるための魔法道具を作らないといけない。
    その時間を、ベルムシオンさんは稼がないといけない。たった一人で……いえ、ミレルカさんの援護を受けて。

    ミレルカさんと、ベルムシオンさん、それぞれの行動は一人ずつなのだけれど、でも、互いの行動は繋がっているのが感じられるのがすごく好きです。
    準備の段階では言葉を交わして必要な情報の共有をして、いざ作戦開始、というときには、短く「任せたぞ」「ええ、任されました」とだけ伝えるところが素晴らしいです。場面が目に浮かぶようで……

    あの身近な時間で、必要な準備と確認を終えたということは……終えられたということは、互いのことをしっかり理解できているからだ……ということだと思うのですが、
    それをそのまま説明せず、作戦を伝えたり、装備を整えたり、手の動き……薬を塗ったり、ベルムシオンさんがミレルカさんを地面に下ろしたりすることで表現しているところがとてもすばらしいと思いました。


    また、二人の動きだけでなく、ベルムシオンさんがミレルカさんを下ろしたことで、ファーヴニルが警戒の色を強めた、という、モンスター側からの視点を差し込んでいるところが文章構成が上手いなあ……と感激しました。
    二人は、ファーヴニルから見ても準備が整っているんだな……それくらい、二人は「相棒」なんだな、と思えたのです。

    互いを相棒だと思っているのと、そこから「相棒」と声に出すのとでは少し段階がある気がしていて、それが爽やかに、劇的に描写されていることが感動しました。



    次回を読ませていただくのも、とても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    この作品を書こうと思ったとき、年齢差がある二人が相棒になるまでというようなところも盛り込みたいなと思っていたので……。
    なので、印象的だったシーンに挙げてもらえたのが本当に嬉しいです。
    こういう、前衛と後衛でやることは違うけれど互いの行動は繋がっているという決戦前の空気も一緒にお楽しみいただけたのならとても嬉しく思います。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。