応援コメント

4-4 破裂音で彩る第一歩」への応援コメント

  • 今回のお話もとても興味深く読ませていただきました。


    前回の話の最後で葉に付着していた乾いた血……と思われる色。
    ミレルカさんは、その血を、傷ついた人間のもの……具体的にはセシリアさんのものかもしれないと考えます。

    ここで物語の展開として上手いなあと感じたのは、セシリアさんが焼け焦げた守護のお守りを思い浮かべたところです。

    4-1話で、焼け焦げたお守りが見つかって、馬車の車輪が森の中に入っていって……少なくとも、このお守りが発動するようなことはあったのだとわかります。

    逆に言えば、何があったのかまではわからなかったところで見つかるのが……乾いた血の跡。
    ミレルカさんだけでなく、読者としてもセシリアさんの血ではないかと想像してしまいます。

    ただ、実は、お守りは間違いなくセシリアさんのものであるけれど、血は誰のものかわからないんですよね。
    それをベルムシオンさんに教えてもらえて、はっとセシリアさんは気づくわけですが、同時に読者としても気付かされます。
    血があるのは事実だけれど、これは魔獣のものかもしれないと……

    (しかも、ただ教えられるだけでなく、ベルムシオンさんは動揺しているミレルカさんを安心させるように落ち着いて、理論立てて説明してくれます。
    ミレルカさんがベルムシオンさんと話していて笑顔になるのも納得です。)


    楽しみつつ、良い意味で見事に考え方を誘導されていることに、もなか様の文章構成の巧みさを感じました。


    次回を読ませていただくのもとても楽しみです。
    ありがとうございました。


    作者からの返信

    お返事が遅れてしまって申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    ベルムシオンのセリフはちょっと説明的すぎたかなーと少し思っていたので、理論立てて……という感想がとても嬉しいです。
    こういう推測というか推理というか、考えを口に出しているシーンはいつも退屈になっていないか、説明的になりすぎていないかと不安になるので、こういう感じで大丈夫なんだなと少し安心しました。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、本当にありがとうございました。