応援コメント

2-4 傷痕と異常」への応援コメント


  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。

    特に、ヴェルトールさんの年長者としての、また青玉級という階級を持つ者としての落ち着いた視野の広い振る舞いがとても印象的でした。

    前回の2-3話で、ミレルカさんの心に浮かび上がった不安。
    本来そこにいないはずの魔獣が発見されたというのが噂ではなく事実で、青年がその魔獣に襲われたのかもしれないかもしれないということ。

    ヴェルトールさんは、ミレルカさんのその心情を読み取り、これ以上不安が大きくなる前に摘み取ってくれました。

    ミレルカさんの頭を撫でるヴェルトールさんの仕草は優しさと労りに満ちていて、その上でごく自然で、二人がほんとうの兄妹のように育ってきた、というのがあらためて感じられて好きです。

    きっとこれまでも、ミレルカさんはすぐれた知性と知識があるゆえに、良くないケースまで想像してしまうことがあったのでしょう。
    そしてヴェルトールさんは、そのたびに、今回のようにミレルカさんの頭を撫でて落ち着かせてくれた上で、今後の指針を示してくれていたのかもしれないと思わせてくれて、とても好きなシーンです。


    また、ヴェルトールさんは錬金術師として、冒険者や魔獣狩りをする者達に頼られているということでしたが、これまでの活躍に加え、今回のミレルカさんへの穏やかで心強い振る舞いを見ていると、それも納得だな……と強く思いました。

    ヴェルトールさんは、同じ施設で育った『家族』であるミレルカさんや子供たち、セシリアさんにはきっと特別の親愛を抱いているのだろうな、と思うのと同時に、他の冒険者たちにも丁寧に接しているんだろうなと感じられたのです。


    ミレルカさんとヴェルトールさんのやりとりで、読者としても、良い意味で緊張をほぐしていただけた気がしました。
    最後に、エプロンを身につけるミレルカさんの『歩きながら』というところに、このエプロンを身につけるのに慣れているんだな、というのが感じられて微笑ましくなったりして。

    もなか様の描く緩急の付け方、テンポの操作に感動しました。


    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    この辺りのシーンは投稿後、あとから読み返したときにちょっとダラダラしてる感もあるかな……と思っていた箇所の一つだったので、bisnonさんの感想が読んでいてとても嬉しかったです。
    ミレルカの細かい仕草にも注目していただけているのも嬉しくなりました。

    いつも嬉しくなってしまう感想を本当にありがとうございます。
    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。