応援コメント

1-5 出会いは非日常とともに」への応援コメント

  • 今回のお話も楽しく読ませていただきました。


    特にすてきだなと思ったのは、ミレルカさんが森からと思われる音に気づいたときの判断です。


    まず、音が気のせいかどうかを確認し、音が聞こえることからおおよその距離を想像し、そこにいるのがこのあたりの魔獣であれば、魔除けのお香で足止めができるかもしれない……と想像する。

    特に感動したのは、音から聞こえてきた音が、重たいものが倒れるような、重量を感じさせる音だったことから、『誰かが襲われているかもしれない』と想像したであろうことです。

    文章にははっきり書かれているわけではありませんが、『足止めはできるかも』とミレルカさんが考えているということで、おそらく人が襲われていることも想定しているのだろうと想像できました。

    自分が魔獣と出会わないように、そして襲われないようにと警戒するのはある意味で自然なことだと思うのですが、その上で、『もしかしたら自分以外の誰かが襲われているかもしれない』と想像できること、そして、『その人を助けるか逃げるまでの時間を稼ぐために、足止めができるかもしれない』と思えること……
    そして、少しでも危ないと感じたらすぐに逃げる、という、自分のことも蔑ろにしないところ。

    ミレルカさんの優れた判断力と、やさしさと、ただやさしいだけではない、心の強さが感じられて、緊迫感を楽しませていただきつつ、ミレルカさんのことがますます好きになるすばらしい場面でした。


    また、その前の、ラパンテームの歯を摘むところもとても好きです。
    枝を必要以上に傷つけないように注意しながら摘んだり、数も必要な分だけにとどめる……というところに、自分だけが採れればいいのではなく、他のひとのことまで考えて行動するミレルカさんのやさしさと思いやりが感じられて、心が暖かくなりました。


    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    この辺りのシーンは、後々で読み返したときにわかりにくい点が多かったなと個人的に反省していたところでした。
    なので、素敵だと感じたところや感想をいただけて、すごく嬉しいです。
    ラパンテームの採取のような、調合や錬金術に使う素材を採取している様子はとても好きで、必ず一回は描写しようと思って入れたところなので好きなところとして挙げてもらえたのも嬉しいです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそありがとうございました。