応援コメント

3-4 日常に入った亀裂と決意」への応援コメント

  • 今回のお話も楽しく、興味深く読ませていただきました。

    ひとつの話の中で、ベルムシオンさんとアリスさん・アリュさんとの対面と、帰ってこないセシリアさんというふたつの話題がテンポよく連続していて、おもしろくてあっという間に読んでしまいました。


    特に好きなところは、ベルムシオンさんの具合は大丈夫だと聞いて、アリスさんとアリュさんが顔を見合わせて喜んでいるところです。

    ベルムシオンさんを襲った魔獣の正体や、魔獣の巣はどうやら近くにはないのですぐの対処はできないであろうこと、王都周辺で起きている異変のこと……まだ解決していない問題がありますが、その中でもこうして、子供たちが笑顔になる瞬間があると、読んでいて思わずほっとするのでした。
    緩急のさじ加減というか……厳しかったり深刻だったりする場面と、良い意味でほっと脱力できる場面のバランスを取るのがもなか様はほんとうに巧みだなあと感動しました。


    今回の3-4の最後にセシリアさんが外出から帰ってこないことが明らかになりますが、
    ここであらためて、もなか様の文章構成力がすさまじいなと感じたのは、アリスさんやアリュさん、ヴェルトールさんがミレルカさんと穏やかに話している場面を描くことで、当然セシリアさんも帰ってきてるだろうと想像させてくれるところです。
    小説ならではの表現というか……文字にはしていないけれど、その場にはいるだろうと思わせてくれるところ。

    2-3で隣町まで買い物に出かけたことがヴェルトールさんから説明された後、眠っていたベルムシオンさんの目覚めという『時間の経過』を感じさせる場面を挟むことで、読者としてもセシリアさんはそろそろ帰ってきていて、この場に……それこそキッチンにでもいるのだろうと思わせてもらえていたところで告げられる、まだ帰ってきていないという報告。

    笑顔の場面を挟むことでギャップが生まれて、緊迫感が更に増して……熱中して読ませていただきました。
    次回もとても楽しみです。


    ほんとうにありがとうございました。





    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    あっという間に読んでしまったというとても嬉しくなるお言葉、本当にありがとうございます。
    少し話の印象があちらこちらに行き過ぎてないかな、もう少しまとまった印象を受けるように整えたほうがよかったかなと悩んでいたこともあって、bisnonさんの感想がとても嬉しかったです。
    ベルムシオンの目覚めを挟むことで、ある程度の時間が経っていることを示せたら……と考えていたため、そこも上手く伝わってほっとしました。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。