応援コメント

4-2 破裂音で彩る第一歩」への応援コメント

  • 今回読ませていただいた4-2話も、とても楽しく読ませていただきました。

    特に印象に残ったのはやはり、ミレルカさんの見せてくれた魔法道具です。
    ミレルカさんが作ったゴム風船の目眩まし……その材料を見て、魔獣が逃げ出すのも思わず納得してしまいました。

    その上でとても格好いいなと思ったのは、刺激的な材料を用いるだけでなくて、ミレルカさんが火の精霊へ呼びかける詠唱を行ったところ。
    美しい言葉で紡がれ、かつ、どのような呪文なのかイメージが膨らむ詠唱にもなか様の非常に高い文章力が感じられて感動しました。


    また、文章構成としてほんとうにすばらしいと思ったのは、まず『七つの小袋』、『魔法植物の粉末』、そして火の精霊へ呼びかける呪文……ファンタジックなものであると感じさせてくれた上で、
    使われている材料が唐辛子やタバコ、胡椒、山椒という現実にも存在するものだと明かしてもらえる。

    効果がイメージしやすくなって、良い意味で身近なものに感じたところで、最後に、ヒ素や石灰、火花草と言った錬金術をイメージさせる材料も使われているのだと教えていただけることで、ミレルカさんの(前世の記憶も含めた)錬金術師としての高い才能を感じられる……そういう流れになっていると思えたところです。


    また、襲ってきたのが魔獣であっても、(道具によって)戦いを避けることができるのであればいたずらに殺生しようとしないところも、ミレルカさんの高い知性と優しさ、そして錬金術師としての合理性を感じられました。
    ベルムシオンさんが『思っている以上に恐ろしいところがあるのかもしれない』というのは、もちろん良い意味で思ったのでしょう。

    読者としても、ミレルカさんのこのひらめきと知識、道具があれば、ベルムシオンさんと共に、セシリアさんを無事に見つけてくれるだろうと、頼もしく思えるのでした。


    次回もとても楽しみです。
    読ませていただき、ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    今回の話でミレルカが作った道具は、忍者が使ったといわれている道具にはどのようなものがあるのか、過去にインターネットで調べ物をしていた際に見かけたものを参考にしました。
    そこにファンタジーならではの要素を加えようと思ってあれこれ考えたので、良い感じにファンタジーらしさが出せたのかなと思い、コメントを読ませてもらったときに嬉しくなりました。
    本当にいつも元気の出るコメントをありがとうございます。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。