応援コメント

1-4 出会いは非日常とともに」への応援コメント


  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。


    ミレルカさんとヴェルトールさんのやりとりの場面がとても好きです。
    前回の第3話でヴェルトールさんが青玉級の錬金術師であることが明らかにされ、青玉級は中級を表すと説明されました。

    それだけでも読んでいてとてもワクワクして、一体どれほどの錬金術師なのだろう……と想像が膨らんでいたのですが、それが今回の話で、錬金術を用いて作られた魔法道具をミレルカさんに渡してくれるという形で、ヴェルトールさんの……青玉級の錬金術師のすごさが伝わってくるのが、文章構成がとても見事だな……と感動しました。

    身につけている者同士が、離れていても声のやりとりをすることができる……というとても便利な道具ですが、まったく唐突な感じがしないのは、3話で、ヴェルトールさんが『冒険や魔獣退治を生業としている者たちに頼りにされている』と明らかにされているからなんですよね。

    街の外には魔獣が出るから、ヴェルトールさんは魔獣退治の傭兵や冒険者に依頼されてこういった魔導具を作ることもあるのだろうな……ということをごく自然に想像できました。


    また、妹のようなミレルカさんが錬金術の知識が豊富であることを、ヴェルトールさんは知っているのでしょうし、ミレルカさんが素材を集めるために外に出たいと考えることもきっと想像できていたのだろうなと思いました。
    ヴェルトールさんはミレルカさんが十分な性質の魔除けのお香を作れることはわかっていたでしょうし、このあたりの魔獣ならそのお香で十分に退けられる。
    それとは別に、大切な「家族」のために何かしてあげたいというヴェルトールさんの優しさが感じられて、とても好きな場面です。

    ヴェルトールさんが何度もミレルカさんの頭を撫でてあげる描写も、二人の信頼関係が感じられて大好きなシーンです。

    少し乱暴な手付きで撫で回すのも、ミレルカさんがそれを嫌いではないと感じるのも、きっとミレルカさんがもっと小さな頃からヴェルトールさんに撫でられていたのだろうな……と想像ができました。


    錬金術によって作られるものがどのようなものなのかという世界の広がりと、施設で彼らが過ごしてきた時間の広がりが感じられる、すてきなお話でした。

    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    ヴェルトールは、ミレルカの中で兄であり、身近なところにいる錬金術の師という立ち位置の人物です。
    孤児院にいる他の子供たちとはまた違う距離感の人物なので、他とは少々異なる空気感を出せるように頑張りました。
    なので、二人の信頼関係が感じられるという感想がとても嬉しかったです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。