応援コメント

1-6 出会いは非日常とともに」への応援コメント

  • 今回のお話も手に汗握りながら楽しく読ませていただきました。


    もっとも印象に残ったのは、青年を助ける場面です。
    ミレルカさんが布鞄に手を伸ばし、手探りでその鞄の中から魔除けのお香を取り出したシーンが好きです。

    ミレルカさんが視線を青年から逸らさず(逸しているときに魔獣が青年に飛びかかる可能性もありますものね)、他にもモノが入っているであろう鞄から魔除けのお香だけを的確に取り出せるところが、ミレルカさんのすさまじい集中力はもちろん、
    ミレルカさんが、魔除けのお香のケースがどんな形であるかをちゃんと記憶していることが表現されていて、とても格好いいなと思いました。

    お香はミレルカさんが自分で作ったものですから、形を覚えているのも自然なことではあると思うのですが、状況はとても緊迫しています。

    普段であれば……平常時であれば、それは問題なくお香を取り出すことができるでしょう。
    けれど、青年も、ミレルカさん自身も命の危険があるときにカバンの中からお香のケースを取り出せるというのは、ミレルカさんに錬金術がしっかりと身についていることの表れなんだろうなと思いました。

    さりげない描写で登場人物の力量や背景を感じさせてくれるもなか様の文章力に感動しながら読んでおりました。


    また、その後、魔獣を追い払ったあと、ミレルカさんの心臓がばくばくと高鳴っている場面も好きです。

    魔獣を追い払うまでのミレルカさんはとても格好良く、凛々しく感じられましたが、ミレルカさんも緊張しないわけではなくて、
    むしろずっと緊張していたでしょうに(心臓や深呼吸の描写からもそれが感じられました)、青年を助けるためにその緊張を限界まで押し留めていたんだろうな……というのが感じられて。

    魔獣を追い払えたときは、思わず、ミレルカさんと一緒にホッとして、ますますミレルカさんに親近感が湧いて、好きになりました。



    次回もとても楽しみです。
    読ませていただいて、ほんとうにありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    このシーンは、ミレルカの最初の見せ場だと思っているので描写に結構悩みました。
    まだ幼い女の子であり、本来ならば大人に守られる立場であるミレルカをどう格好よく見せようかと、さまざまなパターンを考えたうちの一つがこれでした。
    なので、格好いいという感想がとても嬉しいですし、あれこれ考えてよかったなぁと思っています。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。