応援コメント

3-5 日常に入った亀裂と決意」への応援コメント

  • 今回のお話もとても楽しく読ませていただきました。


    特に印象に残ったのは、ミレルカさんが探査のペンデュラムを作るシーンです。

    魔法石の破片や錬金術で作られた特殊なチェーンを丁寧な加工によって組み合わせて作られたペンデュラム。
    冒険者や調査隊、衛兵の間でも使われている実践的なその魔法道具をミレルカさんが作ることができるだけでもすごい、と思わせてくれるのに、
    そのの材料の準備をしていること、そして、ペンデュラムを使えばセシリア先生が近くにいるかどうかを確認できるのを『思いつける』ということ。
    普段と違う状況だからこそ、自分のできることを思いつける判断力……

    ただの10歳の子供では技術があっても動揺してしまって何もできなかったかもしれません。
    大切なセシリア先生が帰ってこないのですから、動揺してしまったとしても無理のないことでしょう。
    まして、魔物のこともありますし、セシリア先生を迎えに行くことも、そもそも近くにいるかどうかを調べるなんてこともできなかったかもしれない……と思うのです。

    でも、ミレルカさんには転生前にこの世界に触れていた経験があるのですよね。
    『ミレルカ』になる前に愛用していた道具で、セシリア先生が近くにいるかどうかを調べられるかもしれないと、ひらめくことができた。


    ここでミレルカさんのことを更にすごいと思ったのは、転生前には『素材』を探すために探査のペンデュラムを使っていた、と書いてあるところです。
    素材集めに使っていたものを、『探し人がこの近くにいるかどうかを確認』するためにも使えると思いつくことができたのは、ミレルカさん自身の豊かな知識と柔軟な知能があったからこそなんだな……と読んでいて膝を打つ思いでした。

    困難な状況と、それを打開するための手段としてミレルカさんにまだ打つ手があると納得させてくれる、もなか様の巧みな構成に感激しました。



    次回もとても楽しみです。ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    錬金術のシーンはどのようなアイテムを作り、どのような材料からなるのか、楽しく考えていたのですが、探査のペンデュラムは特に楽しみながら考えていたアイテムでした。
    この世界は元々がゲームの世界だから、ならば探索に特化したアイテムがあってもいいよねと執筆しながらずっと思っていたので……。
    ミレルカの前世の知識もここに絡めようと思って入れたので、その辺りも楽しんでくれて本当に嬉しいです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。