死がふたりを分かつまで ～ディ・ア・レ・スト　外伝～

　イヴァンの短気なキャラクターは相変わらずで、王道主人公のような、いわゆる「物分かりの良い」選択はしませんが、だからこそリアリティを感じさせます。
　特筆すべきは、本編で語られなかったキース側から見た世界も描かれていた点です。
　イヴァンとスノウの心温まるエピソードに挟まれながらも、「戦争の罪」というシリアスな問題について改めて考えさせられました。
　本編を読んだ方なら絶対楽しめますし、読んでいない方は本編を読みたくなる、そんな一作です。

本編『ディ・ア・レ・スト』のその後の話。
イヴァンとスノウの二人がお互いを必要として、愛を確かめ合ってと、とても羨ましい関係が見れます。
（もちろん、それだけじゃないのですが）

気になる方はぜひ。

このレビューを読まれている方……本編は読まれましたか？

……お！読まれた！ですよね。だから今このページを見ているんですものね。
つまり、あの興奮を味わった訳ですよね？そう！あの興奮です！

『次のエピソード』をクリックするのが止められなくなるあの興奮！
「WEB小説でこんなにレベルが高い作品はそうお目にかかれない！」という興奮！
「記憶を消してもう一度読みたい！」という興奮！

あぁ！思い出したらまた興奮してきました……！ふう。失礼致しました。

この外伝では、あの時の興奮をもう一度得られます。もはや外伝ではなく本編の一部と言って差し支えないでしょう。おや、ドキドキしてきました？

……ま…続きを読む