概要
貴女の傍にいます。もう一度笑ってくれるまで。
神奈備の地、大城山。狩りに出かけた薬師の青年は、ある日山でひとりの女神と出会う。
前世の約束を果たすため、朝廷に従わぬ神に弓引く者からすべてを守るため――青年は立ち上がり、戦うことを決意する。
これは、山神に奉じられた少女と心優しき青年の切ない恋の物語。
前世の約束を果たすため、朝廷に従わぬ神に弓引く者からすべてを守るため――青年は立ち上がり、戦うことを決意する。
これは、山神に奉じられた少女と心優しき青年の切ない恋の物語。
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- ★★★ Excellent!!!丁寧な言葉で紡がれた和風ファンタジー。森の香りが感じられます!
村の青年市伊は、ある日森で美しい少女に出会う。彼女は人間ではなく、この山を統べる、神だった。
そんな神秘的なワンシーンから始まる、運命の恋と、選択の物語。
森のざわめきや水のせせらぎ、美しい自然の情景が、目に浮かぶように丁寧に紡がれます。
昔話を読んでいるような懐かしい感覚に浸ることができ、とても心地よかったです。
物語がすすむにつれて、市伊と柚良をとりまく状況も変化します。
都から、山の神は朝廷と対立するものとみなされ、制圧の対象になってしまうのです。
都に妖退治の専門家がいる、というのも熱い展開。そこから派遣される女性もまた、村に因縁のある人物で、重い使命を背負っていたり。
やが…続きを読む