第8話 噂には注意だな
ギガントホールに、ある噂が立ち始めた。
最下層に化け物が現れ、高ランクの宝石クラブとミノタウロスを狩りまくっていると……
高ランクの冒険者が、見かけた時には、飛び交う光線と光の速さで動く照明と人影、怒鳴りつける老人の声に魔物の断末魔が響いた。
また、とある冒険者達が見た時は、鍋を突いて食べていたカップルがいて、女が男に「あーん」と食べさせていた時に、男が後ろを向いたまま、指でデコピンをすると、光が飛び、走ってきたミノタウロスに、風穴を開け、倒れると同時にミノタウロスが消えたと、噂がながれた。
青い顔をした冒険者は、話をした。
「ギガントホールに、化け物が住み着いた」
独特の雰囲気が、最下層に流れている。近づけば、命はないと噂が流れていたがユウ達は知らずにいた。
「はぁーー」
ギガントホールで一週間が過ぎていた、アイカの食べ過ぎによる、胃薬の為に薬学をいつの間に詳しくなり、食事を作り、魔法で武器を作った。
アイスの面倒をずっと見ていたが、食事の時に嬉しそうに「あーん」としてくれるのでまっ、いいかと思った。
あとは、修行中に自動反撃型の新しい結界を発明した。
結界に関しては、オレの奇抜なアイディアのせいだ。クロスに話した時の事になる。
『面白いな、それでは自動認識を組み合わせてから、武器も使うのはどうだ?』
「なるほど、じゃあ武器に様々な、属性を付けてだな……」
「あっ! それなら、私も武器に付加魔法の練習したいです」
クロスが、魔法の基盤となる構図を作り、アイスが様々な武器を作り、オレが2つを組み合わせて作った。
ミノタウロスには、ブラストを自動で放ち、宝石クラブには、魔力で満たされた武器達が襲い掛かる。
移動ができないのと、前もって登録しないと認識しないとゆう弱点と膨大な魔力を消費する事を除けば、完璧な結界を作った。
『修行はもういいじゃろ』
突然、クロスが言い放つと、オレ達の修行は終わった。なんでも、ミノタウロスと蟹に飽きたそうだ……
アイスも飽き始めていたらしく、喜んでいた。
街に戻り、何かクエストを受け、魔物を売ったあとに、別の街に移動する事にしたからギルドに来ていた。
「そういえば、ここのギルドに来たのは、初めてだな」
「ギルドに寄らずに、ギガントホールに行きましたからね」
『面白い情報があると、ありがたいのう』
クエストの張り紙には、以上に宝石クラブとミノタウロスの納品が大量にあった。
「なんか、宝石クラブとミノタウロスが多くないか?」
アイスが隣で、一瞬だけ考えたあと。
「私達が、全部受けてから納品すれば、大金持ちですね」
「そうだな、まっ、いいか……考えるだけムダだしな!」
大量のクエストの張り紙を持ち、受け付けてに渡した。
「こっ、これ、全部受けるんですか?」
「実は、納品できるだけの数は、確保してるんです! 安心して下さい!」
何故か、アイスが自慢げに受付嬢に話す。
「えっ! 本当ですか?」
「ああ、本当だ。だが、場所が狭いな、広い倉庫はないか?」
オレ達が、手ぶらなのを見て疑問に思ったのか受付嬢はギルドマスターを呼んできた。
「ギガント街の、ギルドマスターをしています。アフターです。ユウさんにアイスさん、本当に数百を超える、宝石クラブとミノタウロスがあるんですか?」
ギガント街のギルドマスター・アフターは、小柄でかなり太り気味な男だった。
「オレは、収納魔法が使えるから、すぐに出せます。数が数なだけに、死体だらけにするのはまずいでしょ?」
「そ、そうですね。収納魔法とは、凄いですね。初めて使える人に会いました……確かに、それは勘弁していただきたい」
苦笑いをする、アフターに案内されて、何故か空になっている倉庫に大量のミノタウロスと宝石クラブを、ギュウギュウになるまで出している途中に、アフターが叫んだ。
「ちょ、ちょと待って下さい。あと、どのくらいあるんですか?」
「えっ! まだ、10分の1も出してないですよ」
サーとアフターの顔色が、一気に青ざめる。
すでに、数百のミノタウロスと宝石クラブが、倉庫にいるのにあと、10倍あると聞き捌き切れないと理解した、瞬間だった。
「えっ、10分の1も出してない……まっ、待ってほしい、勉強不足の私に教えて頂きたいが、収納魔法の中身は、腐る事はあるんですか?」.
「ああ、大丈夫ですよ。魔力が消耗しますが、腐りませんよ」
「そうですか、大変申し訳ないが、何回かに分けて納品して頂けないだろうか?」
「わかりました。では、明日持ってきます」
「いや〜、助かります。あなた達は、まさか噂の……なんでもありません。ギルドの職員に解体できる。冒険者を緊急クエストで集めろ。しばらくは休みがないぞ!」
忙しそうな、アフター達を見て長いするのは悪いと思い、宿の場所を聞き、宿に向かった。
「久しぶりのベットだな」
「地面で寝るのは、肩が凝りますからね」
久しぶりのベットのせいか、疲れが溜まっていたのか、すぐに寝てしまった。
その夜、足元でゴソゴソ何か動いていた。
「ユウ、先に寝てしまうなんて、ひどい人……」
窓からの月明かりに照らされて、裸のアイスがオレに馬乗りになっていた。
「アイス、きれいだ……」
寝ぼけながら、アイスの頬を指で撫でると、アイスは嬉しそうに頬を赤く染めていた。
朝になると、裸のアイスが隣で寝ていた。オレも裸になっていたから、寝ている間にアイスに脱がされたようだ。
「おはよう、ユウ」
いつの間にか起きたアイスが、ニヤニヤしながら、起きている。
「寝ているのを襲うのはやめるんだ、記憶がない……」
「早く寝る、ユウが悪い……」
「わかったよ」
アイスを押し倒し、胸を優しく撫でながら唇を塞ぐ。アイスからは、甘い吐息が出ていた。
「こんな事なら、はーはー、昨日起こせばよかった。……あっ……」
潤んだ瞳のアイスは、声を押し殺しながら、オレ達の行為は、続いた。
今日は、ギルドに行くのは遅くなりそうだ。
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