概要
「味噌汁の科学」続編。食を科学します。
ヒトが他の生物と異なる点として、火を使用することが挙げられます。火を使用することで、外敵を遠ざけ、寒さをしのぎ、生活圏を大きく広げることが可能になったのです。それだけではありません。火の使用は、体外消化ともいうべき調理・食材加工技術を発達させ、同時にある程度の期間の食品の保存を可能としたのです。
これらの食料を原資に、人類は農耕と牧畜という供給面を充実させました。
人類は、供給と保存という両面から飢えを克服する方法を手に入れ、その手法を今も洗練させ続けています。そして、流通という手段も加え、食料の量的限界まで人口を増大させ、それに伴う社会構造の充実という大きな成果を得ているのです。
食料の供給と保存の安定化は、長期にわたる探検、航海を可能にし、さらなる生活圏の拡大を可能にしました
これらの食料を原資に、人類は農耕と牧畜という供給面を充実させました。
人類は、供給と保存という両面から飢えを克服する方法を手に入れ、その手法を今も洗練させ続けています。そして、流通という手段も加え、食料の量的限界まで人口を増大させ、それに伴う社会構造の充実という大きな成果を得ているのです。
食料の供給と保存の安定化は、長期にわたる探検、航海を可能にし、さらなる生活圏の拡大を可能にしました
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この作品、学習教材に推薦したいです。
先日たまたま、教科書の内容がメインのクイズ番組というのをテレビで見たのですが。教科書って知識が詰まった偉大な書物なんですね。(あたりまえの感想)
この作品も教科書と同等に、面白いからそれ以上に様々な知識を提示してくれます。小学生からやり直したいなと心から思うほど。
もちろんタイトル通り、食料保存に関する科学が中心となるのですが、テクニカルな部分に留まらず、文化経済人類学など方々に話が及ぶのが凄いところです。
同作者の他の作品「味噌汁の科学」と併せて教科書の副読本だったなら、もっと学習に対して意欲がわいていたかもしれません。
科学に興味がない人にもおススメしたい知識の書です。 - ★★★ Excellent!!!科学の教科書が、こんなにおもしろい……って経験、皆さまはお持ちですか?
梅雨時のジメジメを、わたしたちは不快に思いますよね? でも、食品を腐敗させる菌たちにとっては、まさに天国……なのです。食中毒が多くなる季節だからこそ、読んでおいて損はない、そんな科学の教科書を見つけました!
保存方法にも発見があって、歴史があって、進化がある。その食品にあった保存方法を取らないと、美味しさも半減してしまうとは……?
皆さま、冷蔵庫に入れとけば安心♡ とかお思いでしょ? それだけじゃないんです。
食べ物を美味しく食べたい! という、先人たちの願望から生まれた保存方法を、現代の科学で検証する。
専門書であって教科書みたい。……でも、解りやすい。ココが大事! 実におも…続きを読む