先日たまたま、教科書の内容がメインのクイズ番組というのをテレビで見たのですが。教科書って知識が詰まった偉大な書物なんですね。(あたりまえの感想)
この作品も教科書と同等に、面白いからそれ以上に様々な知識を提示してくれます。小学生からやり直したいなと心から思うほど。
もちろんタイトル通り、食料保存に関する科学が中心となるのですが、テクニカルな部分に留まらず、文化経済人類学など方々に話が及ぶのが凄いところです。
同作者の他の作品「味噌汁の科学」と併せて教科書の副読本だったなら、もっと学習に対して意欲がわいていたかもしれません。
科学に興味がない人にもおススメしたい知識の書です。
梅雨時のジメジメを、わたしたちは不快に思いますよね? でも、食品を腐敗させる菌たちにとっては、まさに天国……なのです。食中毒が多くなる季節だからこそ、読んでおいて損はない、そんな科学の教科書を見つけました!
保存方法にも発見があって、歴史があって、進化がある。その食品にあった保存方法を取らないと、美味しさも半減してしまうとは……?
皆さま、冷蔵庫に入れとけば安心♡ とかお思いでしょ? それだけじゃないんです。
食べ物を美味しく食べたい! という、先人たちの願望から生まれた保存方法を、現代の科学で検証する。
専門書であって教科書みたい。……でも、解りやすい。ココが大事! 実におもしろい。コレもたいせつ!
新たな知識に出逢えるための読書! 偶にはいいと思いますよ。